AudioData

オーディオサンプルのソースの基本クラス。

説明

一般に、AudioData 基本クラスにはかまわず Wave、ToneGenerator、Echo などのサブクラスを使用します。ただし、他のファイル形式をサポートしたり、さまざまなフィルタ効果を提供したりする独自の AudioData サブクラスを自由に実装できます。AudioData サブクラスでは、サンプルフレーム数で示された一連のオーディオデータサンプルを提供します。サンプルフレーム数は、サンプルあたりのデータのビット数およびサンプルデータのチャネル数とは無関係です。たとえば、16 ビット立体音響ステレオサンプルのパルス符号変調 (PCM) データは、サンプルフレームあたりに 4 バイトを使用します。

initial-frame から始まり、frame-count まで続くフレームのサンプルデータブロックを格納している配列を返します。

initial-frame: この整数値は、情報の抽出を開始するオーディオデータフレームを指定します。既定では、フレーム 0 のサンプルデータの先頭から読み取りが開始されます。オーディオソースデータがファイル (.wav など) の場合、この値は、該当ファイル内のオーディオデータの先頭からのオフセットをフレーム単位で指定します。

frame-count: この整数値は、読み取るオーディオソースデータの、initial-frame から始まるフレーム総数を指定します。 -1 の既定値は、すべてのフレームが読み取られることを示します。

戻り値

FastArray-of uint8 には、サンプルデータが格納されています。この配列には、frame-count によって要求されたフレームの数を格納します。配列に格納されている要素数（バイト数）は frame-count の倍数になる可能性があります。; 例えば、サンプルあたり16ビットの2つのチャネルでデータが構成されている場合、フレームあたり4バイトになります。サンプルあたり8ビット以上のデータには、プラットフォームに関わらず little-endian 方式が使用されなければなりません。実際に、これが簡単な方式です。次のコードは、ステレオの16ビットオーディオデータをプラットフォームに依存せずにエンコードする方法を示しています。

let result:{FastArray-of uint8} =
    {{FastArray-of uint8}.from-size frame-count * 4, 0}
{for frame-index = 0 below frame-count do
    let (left-sample:int16, right-sample:int16) =
        {compute-next-frame}
    let left-low-byte:uint8 = {bit-and left-sample, 255} asa uint8
    let left-high-byte:uint8 = {bit-srl left-sample, 8} asa uint8
    let right-low-byte:uint8 = {bit-and rightsample, 255} asa uint8
    let right-high-byte:uint8 = {bit-srl right-sample, 8} asa uint8
    let result-out-index:int = frame-index * 4
    set result[result-out-index + 0] = left-low-byte
    set result[result-out-index + 1] = left-high-byte
    set result[result-out-index + 2] = right-low-byte
    set result[result-out-index + 3] = right-high-byte
}