DateTimeData が存在する可能性があるタイムラインの列挙体。タイムラインは、時間がどのように経過するかを定義します。
tai: 国際原子時 (TAI) です。このタイムラインは、標準秒 (SI) を正確にカウントしますが、天文観測によるカレンダーとの直接の対応はありません。このタイムラインは、現在 Curl では利用できません。
utc: 協定世界時 (UTC) です。このタイムラインは、TAI に基づいており、うるう秒で定期的に調整され、天文観測による時刻との対応を保っています。UTC 時は、意味のあるカレンダーの同等物を持っています。このタイムラインは現在 Curl では利用できません。
relative: TAI 定義を使用して、そのプラットフォームで可能な限り正確に秒をカウントします。これらの時刻にはカレンダーの同等物はありません。これらの時刻は、現在のプロセスでのみ有効であり、相対的に正確な経過時間の計算を可能にすることが想定されています。このタイムラインは、現在 Curl では使用できません。
simple:
simple タイムラインは、天文観測によるカレンダーと経過時間との完全な対応を前提にしています。このタイムラインは、現在 Curl でサポートされている唯一のタイムラインです。
多くのシステムは、システム クロックと同期を取るプログラムを実行しているので、現在の時刻のカレンダー表現は、正式に定義されている UTC とマッチします。うるう秒の間、システム クロックの速度が若干調整されるので、システム時刻がわずかに戻され UTC と合わせられます。
simple の最大の利点は、カレンダーが全体的に規則正しいので比較的簡単な算術演算を使用して多数のカレンダーの計算ができることです。定義により、1 分は 60 秒です。一方 TAI では 61 または 59 秒である可能性があります。
simple の最大の欠点は、このタイムラインでの経過時間の計算は、TAI の意味においての経過時間に何ら関係がないことです。TAI で 61 と記された場合であっても、定義により 1 分は 60 秒になります。
パブリックの定数
DateTimeData-epoch-simple は、
simple タイムライン上の
DateTimeData として、
1970-01-01 00:00:00 +0000 への参照を含みます。これは、定義されているカレンダー表現の最初の値になります。
説明
一般に Curl では、エポックが
DateTimeData の範囲の中間近くになるように各タイムラインのエポックを割り当てます。
DateTimeData がこのエポックに先行する場合、またはそれが将来のあまりにも先のことで基礎となるシステムによる変換ができない場合に、カレンダー時刻への変換を実行することができないことがよくあります。
注意事項
タイムラインを明示的に選択する方法は現時点ではありません。Curl は、simple だけをサポートしており、複数タイムラインをサポートするためのインターフェイスは現在開発中です。