内容を中央揃えにします。
説明
構文
{center
[option1=value1,
option*=value*,]
...}
option: 任意の段落または文字オプション。
value: オプションに対する有効値です。
...: 段落の内容。
段落オプション
段落オプションはすべてローカルです。これらは、段落全体のレイアウトに影響を与えます。段落を別の段落の中に埋め込んだ場合、コンテナ段落の段落オプション設定は、含まれる段落に適用されません。
文字オプション
文字オプションを paragraph に設定すると、そのオプションは段落内のテキストすべてに適用されます。段落内にテキストが含まれない場合、オプション設定は効果がありません。段落オプションとは異なり、文字オプションは非ローカル オプションです。
注意事項
含まれている TextFlowBox に、中央揃えにする空き領域がない場合、中央揃えの効果がないことに注意してください。これは、 TextFlowBox がその (テキストの) 内容の回りを空き領域を残すことなく包囲している場合に発生することがあります。これが及ぼす二次的な効果については、次の例を参照してください。
戻り値
このオブジェクトは
Visual を受け入れられるものであれば追加することができます。
例
次の例は、グラフィック階層内での
center の使用を示しています。
例 |
|
{VBox width=4in,
background="yellow",
{left-justify
This paragraph is aligned to the left.},
|| Here, center is used in a VBox.
{center
This paragraph is aligned to the center.},
{right-justify
This paragraph is aligned to the right.}
}
| |
次の例は、トップレベルのコード、および
center を使用した結果をコードの後に示しています。
{center color="brown", Peanuts! Candy! Ice Scream!}
Peanuts!Candy!I Scream!
次には、
center を 2 つの
TextFlowBox 内で使用する例が示されています。最初の例では幅が明示的に設定されていないため、テキストの回りを空き領域を残すことなく包囲し、配置調整は行われません。
例 |
|
{VBox
{TextFlowBox
background="lime",
{center This TextFlowBox is tightly wrapped around the contents.}
},
{TextFlowBox
width=5in,
background="pink",
{center This one has a specified width.}}
}
| |
注意事項
{center} を直接使用する代わりに、テキスト書式を目的に応じて定義して使用することを推奨します。たとえば本を書く際に、章のタイトルとグラフィック キャプションとを中央揃えにするとします。この場合に
{center} を直接使用すると、後でタイトルを左揃えにするのが困難になります。詳細については、「
テキスト書式」を参照してください。
このオブジェクトは、"center"のスタイル ルールを記述することでスタイル化することが出来ます。
改訂
Curl 7.0 で使用すると、このテキストプロシージャは
ParagraphVisual オブジェクトを返します。以前の Curl のバージョンでは、テンプレートオブジェクトが返されました。それはグラフィック階層に追加した時に
Visual オブジェクトが生成されます。ほとんど全てのアプリケーションで変化があることは気づきません。しかし、過去のテンプレートを返す方法では、グラフィック階層に追加する度に異なる
Visual オブジェクトを作成することで同じ
center テンプレートを追加することは可能でした。現在、
center は直接
Visual オブジェクトを返します。一連のグラフィック階層に同じ
center を追加しようとすることはグラフィック階層 (一番最後を除く) から
center オブジェクトのエラーもしくは削除 (または、両方) される結果となります。