(クラス)
public GRect
Graphic 内の四角形領域を表します。
説明
Graphic.request-draw-rect や
Layout.get-bounds などの Curl のグラフィック システムに関連付けられた多くのメソッドは、グラフィカル オブジェクトや描画操作の境界ボックスである四角形領域を記述する場合に必要です。これらの記述は、
GRect オブジェクトで表されます。
GRect オブジェクトで記述される四角形は、4 つのプロパティによって特徴づけられ、それぞれポイント単位で、つまりプリンタのポイントまたは 1/72 インチの単位で測定される浮動小数点値です。各プロパティは、一般にグラフィカル オブジェクトの
内側起点 (または
外側起点) である起点から測定されます。
起点が四角形領域の内側にある場合、これらの 4 つのプロパティはすべて正の数値になります。起点が四角形領域の外側にある場合、1 つまたは複数のプロパティが負の数値になります。
GRect オブジェクトでよく使用するメソッドは、次のとおりです。
GRect.empty? プロパティを調べると、
GRect にゼロより大きい領域があるか、または領域がまったくないかを確認できます。
コンストラクタ public | {GRect.default} |
コンストラクタ public | {GRect.empty} |
ファクトリ public | {GRect.from-cache}:GRect |
フィールド public GRect.ascent:
Distance =0.0m
フィールド public GRect.descent:
Distance =0.0m
アクセサ public GRect.empty?:
bool
アクセサ public final inline GRect.height:
Distance
フィールド public GRect.lextent:
Distance =0.0m
フィールド public GRect.rextent:
Distance =0.0m
アクセサ public final inline GRect.width:
Distance
public | {GRect.clone}:GRect |
public | {GRect.nearest-point-within}:(Distance, Distance) |
public | {GRect.release-to-cache}:void |
public | {GRect.resize}:bool |
within?: | 指定のポイントが GRect 内にあるかどうかを判定します。 |
(コンストラクタ)
指定したプロパティを持つ GRect を作成します。
lextent, rextent, ascent, descent:
GRect のプロパティを設定するのに使用する値。
(コンストラクタ)
すべての属性を 0m に初期化した GRect を作成します。
(ファクトリ)
public | {GRect.from-cache}:GRect |
(フィールド)
この GRect の起点からそれが表す四角形領域の上までの距離を上方向に測定します。
(フィールド)
この GRect の起点からそれが表す四角形領域の下までの距離を下方向に測定します。
(アクセサ)
アクセサ public GRect.empty?:
bool GRect が空であるかどうかを確認します。
戻り値
GRect が現在 (そのプロパティに設定されている値より) 空である場合、true を返します。それ以外の場合は、false を返します。
説明
(アクセサ)
アクセサ public final inline GRect.height:
Distance
(フィールド)
この GRect の起点からそれが表す四角形領域の左側までの距離を左方向に測定します。
(フィールド)
この GRect の起点からそれが表す四角形領域の右側までの距離を右方向に測定します。
(アクセサ)
アクセサ public final inline GRect.width:
Distance
(メソッド)
public | {GRect.clone}:GRect |
新しい GRect を割り当て、それがこの GRect のクローンになるようにします。
戻り値
新しい
GRect。これが
self のクローンになります。
(メソッド)
2 つの GRect が等しいかどうか確認します。
戻り値
(メソッド)
指定した量で GRect の 4 辺を拡張します。
amount: ポイントで指定した領域。この分だけ
GRect を拡張します。負の
amount を指定すると、
GRect を縮小できます。
戻り値
GRect が現在 (そのプロパティに設定されている値より) 空である場合、false を返します。それ以外の場合は、true を返します。
説明
このメソッドを呼び出した
GRect は、その 4 辺が
amount だけ拡大 / 縮小されて変更されます。
(メソッド)
2 つの GRect の交点を計算します。
戻り値
2 つの
GRect の交点が空でない場合、true を返します。それ以外の場合は false を返します。
説明
self は、rect と self の元の値の交点を表すように変更されます。
(メソッド)
GRect を逆変換し、結果の境界にコンテンツを設定します。
xfm: 適用する逆変換です。
説明
注意事項
xfm に回転またはスケールが含まれている場合は、入力より大きい領域が結果に含まれます。これは、結果の四角形に変換後の入力四角形全体を含めて、その四角形を水平方向と垂直方向に揃える必要があるからです。
(メソッド)
public | {GRect.nearest-point-within}:(Distance, Distance) |
ある点が与えられたとき、この GRect 内でそれに最も近い点を見つけます。
x, y: 指定した点の座標。
eps: 戻り点が存在しなければならない、この GRect 内の最小距離。
戻り値
四角形内の最も近い点の座標。入力点がこの Grect 内にあった場合、戻り座標は入力座標と等しくなるはずです。
(メソッド)
public | {GRect.release-to-cache}:void |
(メソッド)
public | {GRect.resize}:bool |
指定したとおりに、GRect のプロパティを設定します。
lextent, rextent, ascent, descent:
GRect のプロパティの新しい値。
戻り値
結果の
GRect が空でない場合、true を返します。それ以外の場合は false を返します。
(メソッド)
(メソッド)
指定した x と y の距離だけ GRect をスライドします。
delta-x, delta-y:
GRect をスライドする x と y の距離。
説明
この
GRect が
deltax ポイントだけ右に、
deltay ポイントだけ下に移動するように、この
GRect のプロパティを調整します。
deltax と
deltay には、正および負の数値を指定できます。
(メソッド)
GRect を変換し、結果の境界にコンテンツを設定します。
xfm: 適用する変換です。
注意事項
xfm に回転またはスケールが含まれている場合は、入力より大きい領域が結果に含まれます。これは、結果の四角形に変換後の入力四角形全体を含めて、その四角形を水平方向と垂直方向に揃える必要があるからです。
(メソッド)
2 つの GRect の境界を算出します。
戻り値
統合された 2 つの
GRect が空でない場合は true、空の場合は false です。
説明
self は、rect と self の元の値の交点を表すように変更されます。
(メソッド)
指定のポイントが GRect 内にあるかどうかを判定します。
説明
-g.lextent <= x < g.rextent
および
-g.ascent <= y < g.descent
の場合に限り、ポイント (
x,
y) は
GRect g 内にあります。
x, y: ポイントの座標です。
戻り値
ポイント (x, y) がこの GRect 内にある場合は true、それ以外の場合は false になります。