TreeNode

TreeModel 内のノードの抽象スーパークラス。

プログラミング注意事項

このクラスの既定ファクトリはDefaultTreeNode を作成することに、注意してください。DefaultTreeNode には、子を持つ基本ノードを作成するために必要な状態と実装がすべて含まれます。

TreeNode のサブクラスを作成しようとしているアプリケーションは、まず DefaultTreeNode またはそのサブクラス LazyTreeNode (これは動的に生成された子をサポートするものです) のサブクラス化を検討する必要があります。

説明

このノードの子ノードには、Sequence-of インターフェイスを介してアクセスできます。ただし、TreeNode.read-only? プロパティが true になっているインスタンスの場合は、このインターフェイスを介した変更を許可しません。

オーバーライド

このクラスのインスタンスのプロパティが変わる場合は (子ノードのコレクションの内容が変わる場合も含めて)、サブクラスが必ず TreeNode.notify-change を呼び出すようにする必要があります。詳細については、個々のプロパティの資料を参照してください。

子ノードへのアクセスに大きなコストがかかる場合 (つまり、子ノードが動的に作成される場合) は、サブクラスが効率よく TreeNode.has-children? を実装するようにする必要があります。

改訂

このクラスは同じ名前の古いクラスを置き換えます。既存のアプレットを RTE バージョン 3.0 と 4.0 の両方で実行させる古いクラスが必要なデベロッパーをサポートするため、古いツリーコントロール、TreeControl、BaseTreeNode、TreeNode および TreeNodeState に関連付けられたクラスは CURL.GUI.OLD パッケージから利用することができます。バージョン 4.0 アプレットで古いクラスを使用するには、override = true に設定してインポートします。以下の例を参照してください。

{import * from CURL.GUI.OLD, override? = true}

古いクラスドキュメントを参照するには、3.0 IDE をインストールし、バージョン 3.0 のドキュメントビューアを開かなければなりません。

プロパティ継承 Association-of: efficient-size, empty?, key-type, size

プロパティ継承 Aggregate-of: element-type

メソッド継承 Sequence-of: append, clear, clone, clone-range, concat, equal?, filter, filter-clone, filter-keys, filter-keys-clone, find, insert, key-exists?, keys-to-Iterator, pop, push, reverse, set, sort, splice, to-Iterator, top-of-stack

メソッド継承 Association-of: get, get-if-exists, get-key, get-key-if-exists, remove

メソッド継承 Object: object-describe, object-describe-for-debugging, object-serialize

default (ファクトリ)

has-children? (アクセサ)

このノードに子はありますか?

説明

このプロパティは、このノードがリーフであるかどうかを効率的に決定するために、呼び出し元が使用する必要があります。例えば、このプロパティは、縮小されているノードに展開アフォーダンスを提供する必要があるかどうかを決定するために、標準 UI オブジェクトによって調べられます。

オーバーライド

このメソッドの既定実装は、単に Sequence-of.size プロパティを参照するだけです。実際にこのプロパティを呼び出すと子を動的に生成することになるようであれば、これは効率が悪いことになります。サブクラス、特に子の "遅延" 生成に依存するようなサブクラスは、より効率の良い実装を提供する必要があります。

modifying-internally? (フィールド)

このノードの変更が内部で処理されることを通知します。したがって、read-only? ノードにも許可されます。

プログラミング注意事項

TreeNode.notify-change の呼び出しをトリガする方法でノードを内因的に変更する場合、サブクラスはこのフラグを true に設定する必要があります。それにより、TreeNode.read-only? が true の場合に、そのメソッドでトリガされるエラーが回避されます。

通常、このフィールドは最終的にその元の値に戻るよう with コンストラクタを使用して設定する必要があります。

next-sibling (アクセサ)

node-data (アクセサ)

このノードに関連付けられる基本状態。

説明

このプロパティの既定値は null です。

この値は　TreeNode.node-label に対する既定値として機能するため、既定では、DefaultTreeItem のグラフィックとして表示できます。そうでない場合は、サブクラスおよびアプリケーションに応じて、このプロパティを使用するかどうかを決めることができます。

オーバーライド

子のプロパティの値が変更された場合は、サブクラスが必ず TreeNode.notify-change を呼び出すようにする必要があります。

node-label (アクセサ)

このノードのラベル。

説明

このプロパティはこのタイプのノードを表示するために DefaultTreeItem によって使用されます。通常このプロパティはテキスト、またはラベルとしての使用に適した Graphic を返します。

このプロパティの既定値は、単に TreeNode.node-data です。別のラベルを計算するには、このゲッターをオーバーライドします。

parent (アクセサ)

previous-sibling (アクセサ)

read-only? (アクセサ)

この TreeNode は変更できないようにロックされていますか?

説明

このプロパティの既定値は、このノードを含むモデルに対する TreeModel.read-only? の値です。このノードが TreeModel に関連付けられてない場合、値は false になります。

この値が true の場合は、プロパティあるいはこのノードが含むノードのコレクションを変更すると、エラーがスローされます。

オーバーライド

変更をサポートしないサブクラスは、true を返すようにこのメソッドをオーバーライドすることができます。ただし、ノードが読み取り専用の TreeModel に関連付けられているときは、サブクラスが false を返さないようにする必要があります。

tree-model (アクセサ)

notify-change (メソッド)

このノードが変更されたことを示す TreeModelChange を生成して転送します。

change: このノードで発生した TreeModelChange。

プログラミング注意事項

このメソッドは、ノードが変わったことを示すために、このクラスの実装で呼び出す必要があります。

オーバーライド

このメソッドの既定実装は、適切な TreeModelChange を生成して、それを TreeModel.note-tree-model-change に渡すだけです。

TreeNode.read-only? が true の場合は、エラーがスローされます。内因的な変更のためにこの動作をオーバーライドするには、サブクラスは TreeNode.modifying-internally? フラグを true に設定する必要があります。

このメソッドは、このノードでの変更を認識するために、サブクラスによってオーバーライドされることがあります。ただし、このメソッドのオーバーライドは通常、スーパー実装を呼び出す必要があります。