DisplayContext (クラス)
public abstract DisplayContext
インポート元： CURL.GUI.STANDARD. package 内で定義されています CURL.GUI.BASE.

デバイス特性の表示のためのインターフェイス。

説明

Curl グラフィックがレンダリングされるすべての表示デバイスは、それがスクリーンあるいはプリンタのどちらであっても、関連する DisplayContext オブジェクトを持ちます。このオブジェクトは、クエリに対して、デバイス固有の特性についての情報を提供し、文字フォントの管理等のデバイス固有の操作を行います。

Visual の表示に適用される DisplayContext は、Visual.get-display-context を呼び出すことにより取得できますが、Visual が実際に表示デバイスに関連付けられたグラフィック階層に連結されるまで、正当な結果にはなりません。

プロパティ
device-pixel-size:この表示デバイスのピクセルのサイズを判別します。
アクセサ public abstract DisplayContext.device-pixel-size:Distance
pixel-size:この DisplayContext の "1 ピクセル" の長さに相当する Distance。
アクセサ public abstract DisplayContext.pixel-size:Distance
printer?:この DisplayContext がプリンタからのものかどうかを示します。
アクセサ public abstract DisplayContext.printer?:bool

メソッド
font-can-display-char?:font で文字 ch をサポートできるかどうかを示します。
public {DisplayContext.font-can-display-char? font:Font, ch:char}:bool
get-bounds-in-pixels:ディスプレイの境界を返します。
public abstract {DisplayContext.get-bounds-in-pixels
}:(left:int, top:int, width:int, height:int)
get-char-advance-width:
public abstract {DisplayContext.get-char-advance-width
font:Font,
ch:char
}:Distance
get-coordinate-for-string-index:レンダリングされる文字列のインデックスに最もよく対応するグラフィックの座標を規定します。
public abstract {DisplayContext.get-coordinate-for-string-index
font:Font,
index:int,
string:StringInterface,
start:int = 0,
length:int = string.size - start
}:FloatDistance
get-font-ascent:特定のフォントの上昇量を示す FloatDistance を返します。
public abstract {DisplayContext.get-font-ascent
font:Font
}:FloatDistance
get-font-descent:指定されたフォントの下降量を示す FloatDistance を返します。
public abstract {DisplayContext.get-font-descent
font:Font
}:FloatDistance
get-font-line-gap:指定されたフォントについて、テキスト行間の区切りの長さを示す FloatDistance を返します。
public abstract {DisplayContext.get-font-line-gap
font:Font
}:FloatDistance
get-font-names:この DisplayContext で使用可能なフォントの名前をすべて取得します。
public abstract {DisplayContext.get-font-names}:{Array-of String}
get-font-underline-position:ベースラインを基準として、現在のフォントで下線がレンダリングされる位置を示す FloatDistance を返します。
public abstract {DisplayContext.get-font-underline-position
font:Font
}:FloatDistance
get-font-underline-thickness:ベースラインを基準として、現在のフォントで下線がレンダリングされる位置を示す FloatDistance を返します。
public abstract {DisplayContext.get-font-underline-thickness
font:Font
}:FloatDistance
get-string-advance-width:指定された文字列およびフォントの advance width の長さを示す FloatDistance を返します。
public abstract {DisplayContext.get-string-advance-width
font:Font,
string:StringInterface,
start-index:int = 0,
length:int = string.size - start-index
}:FloatDistance
get-string-index-for-coordinate:レンダリングされる文字列の座標に最もよく対応する文字列内のインデックスを規定します。
public abstract {DisplayContext.get-string-index-for-coordinate
font:Font,
x:Distance,
string:StringInterface,
start:int = 0,
length:int = string.size - start
}:int
quantize-size:Distance を DisplayContext.device-pixel-size の倍数に換算します。
public {DisplayContext.quantize-size size:Distance}:Distance
メソッド 継承 Object: object-describe, object-describe-for-debugging, object-serialize




プロパティ詳細
device-pixel-size (アクセサ)
アクセサ public abstract DisplayContext.device-pixel-size:Distance

この表示デバイスのピクセルのサイズを判別します。

戻り値

ポイントを単位とするピクセルのサイズ。

注意事項

ピクセルは正方形であると仮定しています。したがって、このメソッドの返す値はピクセルの水平と垂直の両方向のサイズとして使用されます。

pixel-size (アクセサ)
アクセサ public abstract DisplayContext.pixel-size:Distance

この DisplayContext の "1 ピクセル" の長さに相当する Distance。

説明

詳細については Renderer2d.pixel-size を参照してください。

printer? (アクセサ)
アクセサ public abstract DisplayContext.printer?:bool

この DisplayContext がプリンタからのものかどうかを示します。





メソッド詳細
font-can-display-char? (メソッド)
public {DisplayContext.font-can-display-char? font:Font, ch:char}:bool

font で文字 ch をサポートできるかどうかを示します。

font: テスト用の Font です。このメソッドは、単一の family 名を表す Font でのみ使用されることを意図しています。
ch: テスト用の char です。

説明

フォントの多くは、画像 (グリフ) を表示する文字をマッピングするテーブルを持っています。そのようなフォントに関して、テーブルが ch に対応するエントリを持っていれば true を返します。
フォントによっては、未知の文字が空白にマッピングされるような適切でないエントリを持っています。そのような場合、文字は適切に表示されませんがこのメソッドは true を返します。
制御文字のような幾つかの Unicode 文字は表示されることを意図していません。フォントによってはこれらの文字のエントリを持っているものもあれば、持っていないものもあります。このメソッドの戻り値は、表示用のエントリが存在するかどうかを示しますが、そのフォントでサポートされている文字をUnicode が定義しているかどうかは示しません。

オーバーライド

このメソッドの既定の実装では、true を返します。より正確な結果を得る際に、サブクラスはこのメソッドをオーバーライドします。
導入: バージョン 6.0

get-bounds-in-pixels (メソッド)
public abstract {DisplayContext.get-bounds-in-pixels
}:(left:int, top:int, width:int, height:int)

ディスプレイの境界を返します。

戻り値

ディスプレイの左上座標 (原点からの相対) および幅と高さのピクセル値。

注意事項

DisplayContext のバーチャル境界は、標準的に関連付けられる物理デバイスの境界より大きくなることがあります。この点に注意してください。

get-char-advance-width (メソッド)
public abstract {DisplayContext.get-char-advance-width
font:Font,
ch:char
}:Distance
この項目はサポートされていません。内部使用限定となっています。

get-coordinate-for-string-index (メソッド)
public abstract {DisplayContext.get-coordinate-for-string-index
font:Font,
index:int,
string:StringInterface,
start:int = 0,
length:int = string.size - start
}:FloatDistance

レンダリングされる文字列のインデックスに最もよく対応するグラフィックの座標を規定します。

index: レンダリングされる文字列内のインデックスです。この値は start ではなく、文字列全体に関連しています。この値が 0 より小さい、あるいは string.size より大きい場合、例外がスローされます。
string: 文字列です。
font: 使用するフォント (オプション)。指定された場合、このパラメータは現在の フォント レンダリング プロパティをオーバーライドします。
start: 文字列の開始文字のインデックス。
length: レンダリングする文字数。

説明

詳細情報に関しては、Renderer2d.get-coordinate-for-string-index を参照してください。
導入: バージョン 6.0

get-font-ascent (メソッド)
public abstract {DisplayContext.get-font-ascent
font:Font
}:FloatDistance

特定のフォントの上昇量を示す FloatDistance を返します。

font: 計算対象の Font。

説明

詳細については Renderer2d.get-font-ascent を参照してください。

get-font-descent (メソッド)
public abstract {DisplayContext.get-font-descent
font:Font
}:FloatDistance

指定されたフォントの下降量を示す FloatDistance を返します。

font: 計算対象の Font。

説明

詳細については Renderer2d.get-font-descent を参照してください。

get-font-line-gap (メソッド)
public abstract {DisplayContext.get-font-line-gap
font:Font
}:FloatDistance

指定されたフォントについて、テキスト行間の区切りの長さを示す FloatDistance を返します。

font: 計算対象の Font。

説明

詳細については Renderer2d.get-font-line-gap を参照してください。

get-font-names (メソッド)
public abstract {DisplayContext.get-font-names}:{Array-of String}

この DisplayContext で使用可能なフォントの名前をすべて取得します。


get-font-underline-position (メソッド)
public abstract {DisplayContext.get-font-underline-position
font:Font
}:FloatDistance

ベースラインを基準として、現在のフォントで下線がレンダリングされる位置を示す FloatDistance を返します。

font: 計算対象の Font。

説明

詳細については Renderer2d.get-font-underline-position を参照してください。

get-font-underline-thickness (メソッド)
public abstract {DisplayContext.get-font-underline-thickness
font:Font
}:FloatDistance

ベースラインを基準として、現在のフォントで下線がレンダリングされる位置を示す FloatDistance を返します。

font: 計算対象の Font。

説明

詳細については Renderer2d.get-font-underline-position を参照してください。

get-string-advance-width (メソッド)
public abstract {DisplayContext.get-string-advance-width
font:Font,
string:StringInterface,
start-index:int = 0,
length:int = string.size - start-index
}:FloatDistance

指定された文字列およびフォントの advance width の長さを示す FloatDistance を返します。

font: 計算対象の Font。
string: advance width を測定する対象の String。
start-index: 測定を開始する文字の文字列中のインデックス。この指定はオプションです。指定されなかった場合の既定値は 0 になります。
length: 測定する部分文字列の長さ。指定されない場合の既定値は、文字列の長さから start を引いた値になります。

説明

詳細については Renderer2d.get-string-advance-width を参照してください。

get-string-index-for-coordinate (メソッド)
public abstract {DisplayContext.get-string-index-for-coordinate
font:Font,
x:Distance,
string:StringInterface,
start:int = 0,
length:int = string.size - start
}:int

レンダリングされる文字列の座標に最もよく対応する文字列内のインデックスを規定します。

x: レンダリングされる文字列に関連する座標です。
string: 文字列です。
font: 使用するフォント (オプション)。指定された場合、このパラメータは現在の フォント レンダリング プロパティをオーバーライドします。
start: 文字列の開始文字のインデックス。
length: レンダリングする文字数。

説明

詳細情報に関しては、Renderer2d.get-string-index-for-coordinate を参照してください。
導入: バージョン 6.0

quantize-size (メソッド)
public {DisplayContext.quantize-size size:Distance}:Distance

Distance を DisplayContext.device-pixel-size の倍数に換算します。

size: 数量化する Distance。

戻り値

DisplayContext.device-pixel-size の倍数の Distance。この値は、size が 0pt 以下の場合は 0pt、 size が 0pt より大きく 1.5pixels のサイズより小さい場合は 1 pixel のサイズ、 その他の場合は size に最も近いピクセル サイズの倍数になります。