DefaultDocument (クラス)
public DefaultDocument {inherits Document}
パッケージ： CURL.ENGINE.APPLET
直接継承しているサブクラス: DocDocument, TocDocument

インスタンス化された Curl ファイルを、そのままのスクロール可能なテキスト フローとして示します。

説明

アプレット ファイルの document-style を明示的に設定しない場合は、既定によりアプレットは DefaultDocument で表現されます。
DefaultDocument にオブジェクトを追加する場合、実際にはドキュメントの内容を表す TextFlowBox に追加されます。
ドキュメント内容の周囲には、ドキュメントがビューアの可視領域の高さまたは幅を超えてもかまわないように ScrollBox が配置されます。ドキュメント内容が可視領域に収まる場合、垂直スクロール バーは無効な状態で表示され、水平スクロール バーは表示されません。
HTML ページに Curl アプレットを埋め込む場合は、DefaultDocument にある埋め込みの垂直スクロール バーの表示を避けるため、代わりに PlainDocument でアプレットを表現します。

例

次のコードをファイルにコピーし、それをブラウザにロードし、ブラウザ ウィンドウを縮小してみます。 
{document-style DefaultDocument}
{Fill 
    background = "yellow", 
    width = 5in, 
    height = 5in
}

注意事項

DefaultDocument は一般的に直接作成されることはなく、ビューワにアプレットファイルをロードする一部として取得されます。ファイルが Document として表示されるように指示するには、 document-style を使用しますが、document-style を指定しない場合は、DefaultDocument が既定として使用されます。 ドキュメントのプロパティーは set-document-propertiesを使用すれば変更できます。これは、ドキュメントのコンテンツを囲む TextFlowBox のオプションを設定します。設定されるオプションには 2 つのクラスがあります。

DefaultDocument に設定するオプションをいくつか示します。 
background:Background
color:FillPattern
font-family:String
font-size:any
font-style:FontStyle
font-weight:FontWeight
paragraph-after-spacing:any
paragraph-before-spacing:any
paragraph-first-line-offset:any
paragraph-justify:ParagraphJustify
paragraph-left-indent:any
paragraph-line-spacing:any
paragraph-right-indent:any
text-bottom-margin:any
text-breakable?:bool
text-left-margin:any
text-preserve-whitespace?:bool
text-right-margin:any
text-top-margin:any

コンストラクタ
default:DefaultDocument を作成します。
コンストラクタ public {DefaultDocument.default}

プロパティ
プロパティ 継承 Document: destination-table, document-graphic, extension-table, last-id, scroller, top-level-graphic

メソッド
add-elaborated-form:オブジェクトを現在のドキュメントに追加するため、ローダーによって呼び出されます。
public {DefaultDocument.add-elaborated-form val:any}:void
create-top-level-graphic:ブラウザがこのドキュメントを表示するためのオブジェクトを作成します。Document.top-level-graphic を参照してください。
protected {DefaultDocument.create-top-level-graphic}:Graphic
get-page-position:
public {DefaultDocument.get-page-position}:PagePosition
scroll-to-anchor:この Document に適した処理を Url から anchor で指定して行います。Url.anchor を含む URL からアプレットをロードするときに呼び出されます。
public {DefaultDocument.scroll-to-anchor anchor:String}:void
set-page-position:
public {DefaultDocument.set-page-position position:PagePosition}:void
メソッド 継承 Document: add-destination, add-error-message, add-target
メソッド 継承 Object: object-describe, object-describe-for-debugging, object-serialize



コンストラクタ詳細
default (コンストラクタ)
public {DefaultDocument.default}

DefaultDocument を作成します。

プログラミング注意事項

通常、DefaultDocument は {document-style DefaultDocument} を介して暗黙的に作成されます。


プロパティ詳細


メソッド詳細
add-elaborated-form (メソッド)
public {DefaultDocument.add-elaborated-form val:any}:void

オブジェクトを現在のドキュメントに追加するため、ローダーによって呼び出されます。


create-top-level-graphic (メソッド)
protected {DefaultDocument.create-top-level-graphic}:Graphic

ブラウザがこのドキュメントを表示するためのオブジェクトを作成します。Document.top-level-graphic を参照してください。


get-page-position (メソッド)
public {DefaultDocument.get-page-position}:PagePosition
この項目はサポートされていません。内部使用限定となっています。

scroll-to-anchor (メソッド)
public {DefaultDocument.scroll-to-anchor anchor:String}:void

この Document に適した処理を Url から anchor で指定して行います。Url.anchor を含む URL からアプレットをロードするときに呼び出されます。

anchor: 先頭が # 文字で始まる URL の、エンコードされたアンカー部を含む文字列です。

説明

DefaultDocument の実装では、anchor の URL エスケープ シーケンスをデコードし、先頭の # 文字をトリミングし、結果的に生じる文字列で指名される destination にスクロールします。

set-page-position (メソッド)
public {DefaultDocument.set-page-position position:PagePosition}:void
この項目はサポートされていません。内部使用限定となっています。