PlainDocument

このドキュメントスタイルでは、Frame の内部にそのコンテンツを配置します。

説明

DefaultDocument と違って ScrollBox が配置されないので、ドキュメント内容が利用可能な領域を超えると、その部分は見えなくなります。その一方で、伸長性を持つオブジェクトは可視領域全体に引き伸ばされます。

HTML ページに Curl アプレットを埋め込む場合は通常、アプレットを PlainDocument で表現します。

例

次のコードをファイルにコピーし、それをブラウザにロードし、ブラウザウィンドウを縮小してみてください。

{document-style PlainDocument}
|| add a rectangle of a fixed size
{Fill 
    background = "yellow",
    width = 5in, 
    height = 5in
}

さらに、次のコードでも実施してみてください。

{document-style PlainDocument}
|| add a rectangle that stretches to fill the window 
{Fill
    background = "yellow"
}

注意事項

Frame はオブジェクトを 1 つしか持てないため、ドキュメント内の最初のオブジェクトだけが表示されます。オブジェクトを追加するときは、VBox などのなんらかの他のコンテナ内部にネストしない限り、エラーが発生します。

また、PlainDocument ドキュメントスタイルは、将来的にはドキュメントよりむしろアプリケーションに近い Curl ページを作成するために、別のメカニズムに置き換えられる可能性があります。

ドキュメントの性質は set-document-propertiesを使用すれば変更できます。これは、ドキュメントのコンテンツを囲む Frame のオプションを設定します。設定されるオプションには 2 つのクラスがあります。

任意のコンテナに設定されるような一般的なオプションです。値はコンテンツに継承されます (例：色、フォントサイズ)。
PlainDocument 固有オプションです。ドキュメントのコンテンツを囲む Frame の性質を管理します。

PlainDocument に設定するオプションをいくつか示します。

background:Background
halign:any
hstretch?:bool
valign:any
vstretch?:bool

オブジェクトを現在のドキュメントに追加するため、ローダーによって呼び出されます。既定では、Document.add-elaborated-form を呼び出すだけです。

オーバーライド

追加されるアイテムがエンジンからのエラーメッセージか、Document のアイテムであるかをサブクラスが確認する必要がある場合、サブクラスでこのメソッドをオーバーライドする必要があります。