アプレット コード カバレッジの測定

概要

Curl® IDE には、Curl® ソース コードのどの部分をアプレットが実行するかを判別するメカニズムがあります。この情報は、開発したコードのテスト仕様を設計する場合に役立ちます。テストすべきコードを、テストがカバーしているかを確認できます。この機能は、Curl Pro/IDE でのみ利用できます。 Curl 及び Curl Pro 製品 を参照してください。

アプレットのカバレッジの測定

要約：
  • 実行中のアプレットでカバレッジ データを収集できます。
  • コードの各行が実行された回数、または単純に実行されたかどうかを測定できます。
  • 収集したデータをカバレッジ ビューアで分析できます。
Curl アプレットのカバレッジを測定するため、まずはカバレッジ データを収集する必要があります。データ収集は、アプレットのコンテキスト メニューから開始できます。ブラウザ ウィンドウで実行されているアプレットを Ctrl キーを押したまま右クリックしてこのコンテキスト メニューにアクセスし、[カバレッジ測定] を選択します。このコマンドは、[カバレッジ測定コントロール] ダイアログを開きます。このダイアログを使用して、データ収集の開始および停止、結果の表示、カウントを記録するかどうかの選択を行います。このカバレッジツールはトップレベルで使用されているコードを見つけることはできません。つまり define-proc や define-class 句などです。
カウント モードでデータをサンプリングする場合、カバレッジ ツールはアプレットにより各行が実行される回数をカウントします。カウント モードを使用すると、アプレットの実行は低速になります。
カバレッジ データの収集後、そのデータをカバレッジ ビューアで分析します。「IDE カバレッジ ビューア UI」を参照してください。
このデータ セットは、カバレッジ ビューアの [ファイル] メニューの [名前を付けて保存] コマンドで後で使用できるよう保存できます。保存されているデータ セットを [ファイル] メニューから開くこともできます。

IDE カバレッジ ビューア UI

要約：
  • カバレッジ ビューアを使用してパフォーマンス データを分析します。
  • ビューア ウィンドウの各ペインには、相互に関連した情報が表示されます。これらのペインは作業スタイルに合わせて構成できます。
  • カバレッジ ビューアから簡単に IDE ソース エディタにアクセスできます。
カバレッジ ビューアは、Curl カバレッジ測定ツールによって生成された、アプレット カバレッジ データが表示されるウィンドウです。IDE エディタの [ツール] メニューからこのビューアを起動できます。

カバレッジ ビューアのペイン

カバレッジ ビューアには、[合計] ペインと、[ファイル] ペインがあります。IDE のペインと同様、非表示にしたり、位置やサイズを変更したりできます。詳細については、「ウィンドウ構成の変更」を参照してください。[表示] メニューの [既定のレイアウトに戻す] で既定のレイアウトに戻すことが出来ます。

[要約] ペイン

このペインにはカバレッジ情報が要約して表示されます。最初の行には [合計] とラベルされ、分析したすべてのファイルの統計を一覧表示します。このペインの残りの部分には、カバレッジ測定用に計測されたファイルが、ファイル内の実行されたコード数の情報と共に一覧表示されます。ここには次の列が含まれます。

[ファイル] ペイン

[ファイル] ペインには、[要約] ペインの [ファイル] 列で選択されたファイルの詳細なカバレッジ情報が表示されます。ペインの先頭にはコントロールが並び、ファイル内のソース コードも表示されます。ソースは次のように色付きのコードで表示されます。
[色] メニューからコード表示に使用する色の組み合わせを選択できます。「[色] メニュー」を参照してください。カラー インジケータを右クリックすると、色の選択のダイアログが表示され、各コード カテゴリ用の色を選択できます。
カラー インジケータの右側のボタンを押すと、実行コード、未実行コードを前後に移動できます。
カウント モードでは、実行されたコードは、各行が実行された頻度を示す色付きのコードで表示されます。各色は値の範囲にマップされます。3 つのフィールドは、最低カウントとその関連色、スペクトラムの色の範囲、および最高カウントとその関連色を示します。高い/低い値のカラー インジケータを右クリックし、終了点の新しい色を選択できます。スペクトラムに沿って色の分散方法を変更するには、カラー スペクトラム インジケータを右クリックします。
値範囲の最も上位のカラー インジケータに数値が表示されます。この数値は最上位の色に関連する値です。既定では、この数値は記録された[最大カウント]の最大値です。値の範囲の最上位のカラー インジケータはコンボ ボックスでもあります。値リストから選択するか、または[最大カウント]の最大値から最小値の間で値を入力します。右側のボタンを押すと、表示された数以上の[最大カウント]値を持つ次の行または前の行に表示を移動します。

カバレッジ ビューア メニュー

ファイル メニュー

[移動] メニュー

[移動] メニューでは、[ファイル] ペインに表示されたソース コード間に移動できます。

[色] メニュー

定義済みのカラー スキームから選択できます。使用可能なスキームは次のとおりです。

[表示] メニュー

Coverage API

要約：
  • ソース コードに関数呼び出しを追加することによってカバレッジ データを収集できます。
  • 収集したデータを指定のファイルに保存できます。
ソース コードにCoverage API の呼び出しを追加できます。このAPI を使用して、アプリケーションの特定部分のカバレッジを測定できます。また、より高度にデータ収集や表示を制御することが可能になります。API 関数はアプレットを実行するたびにカバレッジ データを自動的に記録します。この API はパッケージ CURL.IDE.COVERAGE にあり、以下のプロシージャが含まれます。
次の例では、Coverage API を示しています。この例では、IDE ドキュメント ビューアが提供する環境により、カバレッジ データが生成されません。この例をアプレットに保存して、コードに Coverage API 呼び出しを追加するためのテンプレートとして保存したアプレットを使用できます。「オープン コントロール」セクションにある拡張例でも Coverage API を使用しています。

例: Coverage API の使用
{import * from CURL.IDE.COVERAGE}
{CommandButton
    label = "Coverage",
    {on Action do
        {coverage-enable test-name = "Coverage Test", count? = false}
        {coverage-instrument}
        {coverage-start}

        {popup-message "You've clicked a button!"}

        {coverage-stop}
        {coverage-view {coverage-results}}
    }
}
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