PointerButtonEvent

PointerPress および PointerRelease などの、ポインタボタン操作に関連するイベントのスーパークラス。

注意事項

GuiEventTarget.on-pointer-button は、PointerButtonEvent のスタティックイベントハンドラです。

新しい PointerButtonEvent オブジェクトを作成します。

このイベントのトリガにより状態が変更したマウスボタンの番号。

ポインタデバイスの論理左ボタン、論理中央ボタン、論理右ボタンは、それぞれ left-button、middle-button、right-button と呼ばれることがあります。

例

マウスのボタンの番号を確認する簡単なテスターを次に示します。 RectangleGraphic 内でポインタをクリックしてから、 RectangleGraphic の右側に表示されたテキストを参照します。

例

{value
    let f:Frame = {Frame ""}
    let rect:RectangleGraphic =
        {RectangleGraphic
            width=1in, height=0.5in,
            {on e:PointerPress do
                {f.add 
                    {format "button = %s, click-count = %s",
                        e.button, e.click-count
                    },
                    replace?=true
                }
            },
            {on e:PointerRelease do
                || Consume the pointer release to avoid getting a
                || right click menu.
                {if e.button == right-button then
                    {e.consume}
                }
            }
        }
    {HBox spacing=12pt, valign="center", rect, f}}

multiple-click 操作におけるクリックの回数を示します。

説明

PointerPress イベントでは、このフィールドは現在のクリックを含めてポインタクリックが発生した回数を数えます。時間的に十分近い場合は multiple-click 操作の一部とみなされます。したがって、ダブルクリック操作では、2 つの PointerPress イベントが発生し、最初のイベントは 1 の click-count、2 番目のイベントは 2 の click-count となります。click-count フィールドは、PointerRelease イベントでは設定されません。

注意事項

コードで複数の click-count を使用して PointerPress イベントを作成し、これを発生させることは可能ですが、該当する PointerPress の回数に応じてターゲットが動作するという必要条件はありません。

このメソッドは GuiEvent オブジェクトの状態をクリアするために gui-toolkit で呼び出されます。

注意事項

既定の実装では GuiEvent.consumed? フィールドを false に設定します。

オーバーライド

サブクラスでは、追加されるすべての状態がクリアされるようこのメソッドをオーバーライドしてください。また、基本クラスでクリアすべきすべての状態がクリアされるように、スーパー実装を呼び出す必要もあります。

この Event のスタティックイベントハンドラを起動します。

target: この Event を処理する GuiEventTarget。

プログラミング注意事項

このメソッドは、この Event のスタティックイベントハンドラを呼び出すときに、GuiEventTarget.handle-event によって呼び出されます。このメソッドは、適切なスタティックイベントハンドラがすべて呼び出された後に返します。

オーバーライド

このメソッドは、それ自身のスタティックイベントハンドラに関連付けられた Event のすべてのサブクラスでオーバーライドされます。E クラスで定義されたオーバーライドメソッドは、次のテンプレートに従う必要があります。

{method protected {fire-methods target:GuiEventTarget}:void
    {target.on-E self}
    {super.fire-methods target}
}

ここで、on-E は E クラスに関連付けられたスタティックイベントハンドラ名です。fire-methods 内のメソッド呼び出しは、Curl 言語のスタティックイベントハンドラ呼び出し順位の規則 (最も用途の特定されたものから最も一般的な用途のもの) に従って順序付ける必要があります。