文字書式およびオプション

要約:
  • 文字オプションは、ドキュメントのテキストの外観を制御します。
  • 文字書式は、一般的な文字オプションおよび特殊文字のための、 文字オプションと同等の事前定義された書式です。
文字オプションを設定して、ドキュメントまたはグラフィカル オブジェクト内の テキストの外観をコントロールすることができます。それぞれの文字オプションでは、 色やフォント 書体などのテキストの特性を指定します。 段落書式または表書式で文字オプションを設定すると、 特定の段落または表のテキストの外観を設定することになります。
グラフィカル オブジェクトのオプションについては、 「グラフィカル オプション」 および「 共通オプション」を参照してください。

文字オプション

次の表はサポートされている文字オプションとその説明の一覧です。 また、コアの文字書式 {text ...} のオプションの 既定値も示されています
文字オプション既定値説明有効値
color"black"テキストの色
任意の FillPattern オブジェクトを指定できます。 FillPattern の作成方法の詳細は、 「塗りつぶしパターンおよびテクスチャ」の 章を参照してください。
font-family"sans-serif"使用するフォント 書体の名前のリスト(または単一のフォント書体名)
コンマ区切りされたフォント 書体のリストまたはコンマのない単一のフォント書体名を指定します。 文字列を形成するには二重引用符で全リストを囲みます。 システムで使用可能なフォント 書体が見つかるまで Curl®実行環境はフォント名のリストを検索します。 ( DisplayContext.get-font-names を参照。) その他の利用可能な特別な名前は次のとおりです。
  • "serif" :すべての Serif フォント
  • "sans-serif" :すべての Sans Serif フォント
  • "monospace" :すべてのモノスペース フォント
一致するフォント書体がリストにない場合は任意のフォントが選択される可能性があります。 そのため、まず、利用できる可能性があるフォントリストを指定してから、 上記の特別なフォント名を一つ追加するのが好ましい方法です。 例:"Helvetica, Arial, Nimbus Sans L, sans-serif"
font-size11ptフォント サイズ
Distance 単位を使用する値によってサイズを指定します。 数字と単位の間には空白を入れません。たとえば、8pt は有効な値です。 一般的な単位は次のとおりです。
  • pt :ポイント
  • cm :センチ
  • in :インチ
  • em :フォント サイズとしての距離


distance 単位の詳細は、    「距離」および 「相対的距離」を参照してください。
font-style"normal"特定のフォント 書体について、 斜体、斜投影法的または標準スタイルなどの使用を指定します。
次の任意の値を指定できます。
  • "italic" :斜体のフォント スタイル。 font-style をこの値に設定すると、 斜投影法的または純粋な斜体になります。 フォントの外観を斜めにしたいが、斜体と 斜投影法的のどちらでもかまわない場合に使います。
  • "normal" :非斜体。
font-weight"normal"フォントを太字にするかどうかを指定します。
次の任意の値を指定できます。
  • "bold" :太字
  • "normal" :非太字
text-
underline?
falseテキストを下線付きにするかどうかを指定します。
次の任意の値を指定できます。
  • true
  • false
text-line-
through?
falseテキストの一部に取り消し線を付けるかどうかを指定します。
次の任意の値を指定できます。
  • true
  • false
text-breakable?trueテキストを複数の行に分割できるかどうかを指定します。
次の任意の値を指定できます。
  • true
  • false
text-preserve-
whitespace?
falseテキスト内の空白を保持するかまたは詰めるかを指定します。
次の任意の値を指定できます。
  • true
  • false

事前定義された文字書式

次の表は事前定義された文字書式の一覧です。また、これらの書式の定義も示されており、 その多くはコア書式の text を基本としています。
事前定義された文字書式次と同等外観
{monospace ...}
{text font-family = "monospace", ...}
モノスペース
{tiny ...}{text font-size = 0.6em, ...}非常に小さい
{small ...}
{text font-size = 0.8em, ...}
小さい
{big ...}
{text font-size = 1.5em, ...}
大きい
{huge ...}
{text font-size = 2em, ...}
非常に大きい
{italic ...}
{text font-style = "italic", ...}
斜体
{bold ...}
{text font-weight = "bold", ...}
太字
{quote ...}該当なし。テキストを引用符で囲みます。quote は同じ行の内容に使用できます。引用文
{underline ...}
{text text-underline? = true, ...}
下線
{line-through ...}
{text text-line-through? = true, ...}
取り消し線
{superscript ...}該当なし。上付き文字上付き文字
{subscript ...}該当なし。下付き文字下付き文字
{no-break ...}
{text text-breakable? = false, ...}
該当なし。
{text-part ...}該当なし。該当なし。Visual オブジェクトを返し、これをプログラムで使用します。 「テキストおよびグラフィカル オブジェクト」 の例を参照してください。

コンテンツのない文字書式

文字書式の特定のサブカテゴリは、テキストの書式を設定するためではなく、 ドキュメントに頻繁に使用される記号を表すために使われます。商標記号、 温度記号などがその例です。
これらの文字書式ではテキストの書式を設定しないので、構文は次のようになります。
構文:{character-format}
ここで文字書式の名前のみが中カッコの中に置かれます。
次の表は、サポートされている記号を表す文字書式およびその外観の一覧です。
文字書式実際の表示
{trademark}
{registered-trademark}®
{copyright}©
{degrees}°
{em-dash}
{en-dash}
{bullet}
テキストを書式設定しない文字書式のその他のサブカテゴリには、区切り文字、特に改行やページ区切りを作成するための書式カテゴリが含まれます。
区切り文字書式説明
{br}改行文字を生成します。改行文字以降の内容は次の行から開始します。
{paragraph I'll start a new line here
    {br} so here begins the next line.
}
{page-break}印刷されたドキュメント中でのページ区切りを生成します。
ページ区切り以降の内容は次のページから開始します。
{page-break} を含むドキュメントをブラウザで表示した場合、 {br} を使用する場合と外観上の効果は変わりません。

ドキュメントを印刷した場合にのみ違いを確認できます。
{paragraph
    Thus concludes this topic.
}
{page-break}
{paragraph
    This line starts on a new page.
}