DragOver

ドラッグ/ドロップによる移送操作中に、データがオブジェクト上にドラッグされたときに発生するイベント。DataTransferSourceSet および「ドラッグアンドドロップ」を参照してください。

説明

このイベントは、移送されたデータを見て、このターゲットに適切なドラッグ結果は何かを判断することにより処理されます。

これは通常、このイベントに対するハンドラの中で、DragOver.will-accept-drop? を呼び出すことにより行われます。

あるいは、DragOver.dss を見て、GuiManager.report-drag-drop-effect を直接呼び出すことによっても処理できます。

例

「ドラッグアンドドロップ」を参照してください。

新しい DragOver オブジェクトを作成します。

この Event のスタティックイベントハンドラを起動します。

target: この Event を処理する GuiEventTarget。

プログラミング注意事項

このメソッドは、この Event のスタティックイベントハンドラを呼び出すときに、GuiEventTarget.handle-event によって呼び出されます。このメソッドは、適切なスタティックイベントハンドラがすべて呼び出された後に返します。

オーバーライド

このメソッドは、それ自身のスタティックイベントハンドラに関連付けられた Event のすべてのサブクラスでオーバーライドされます。E クラスで定義されたオーバーライドメソッドは、次のテンプレートに従う必要があります。

{method protected {fire-methods target:GuiEventTarget}:void
    {target.on-E self}
    {super.fire-methods target}
}

ここで、on-E は E クラスに関連付けられたスタティックイベントハンドラ名です。fire-methods 内のメソッド呼び出しは、Curl 言語のスタティックイベントハンドラ呼び出し順位の規則 (最も用途の特定されたものから最も一般的な用途のもの) に従って順序付ける必要があります。

ターゲット上にドラッグされたときのドラッグ結果を決定する、指定されたプロシージャの呼び出しを、DragOver.dss 内のデータに対して繰り返します。

プログラミング注意事項

このメソッドは、DragOver イベントハンドラから呼び出されます。

will-accept-drop-proc:

ドラッグ効果を指定する為のプロシージャ。プロシージャはパラメータを調べて、該当するドラッグ効果を決定します。

次のパラメータが含まれています。

ターゲット上にドラッグされるデータの型。
ポインタの x と y 座標。
データソースが指定する DragEffect。

返される DragEffect は DragEffect.effect の 0、1、2、4 のいずれかで、それぞれ drag-effect-none、drag-effect-move、drag-effect-copy または drag-effect-link のドラッグ効果に対応します。

たとえば、String データのみ許容し、移動を許可しないターゲットの場合、そのハンドラは次のようになります。

{on e:DragOver do
{e.will-accept-drop?
{proc {type:Type,
     x:Distance,
     y:Distance,
     effect:DragEffect
    }:DragEffect
  {if {type.subtype-of? String} and
      {effect.has-effect? "copy"} then
      {return drag-effect-copy}
   else
      {return drag-effect-none}
  }
}
}
}

例

「ドラッグアンドドロップ」を参照してください。