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Curl チュートリアルを公開します。

Eclipse Curlプラグインの主な新機能(v8.0.0)

Curl RTE8.0.0のリリースに伴い、CDE(Curl Development Tools for Eclipse)の新しいバージョンがリリースされています。

このバージョンでは強力な新機能が多数盛り込まれています。

ここではその一部(メトリクス計測、ウォッチポイント、カスタマイザブルテンプレート、スクラッチペイン)をご紹介します。

コードメトリクス

コードメトリクスの計測

新バージョンはコードメトリクスの計測をサポートしています。

プロジェクトエクスプローラ上でCurl要素を選択した状態からの右クリックメニューに[Curlメトリクスの計測][Curlメトリクスの計測で使用…]が追加されています。

[Curlメトリクスの計測]をクリックするとコードメトリクスの計測が行われ、Curlメトリクスビューが開きます。

[Curlメトリクスの計測で使用…]をクリックすると、計測に使用するメトリクスセットを選択できます。

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Curlメトリクスビューでは多様なコードメトリクスの計測結果を確認することができます。

0.jpg

メトリクスセットの編集

メトリクス計測に使用するメトリクスセットはカスタマイズが可能です。

[設定]-[Curl]-[メトリクス]を選択してください。新規追加、複製、削除と内容の編集ができます。

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コードメトリクスの計測結果は、CSVやXMLで出力することができます。

Curlメトリクスビュー上の右クリックで表示されるメニューから出力方法を選択してください。

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ウォッチポイント

ウォッチポイントについて

ウォッチポイントとは、指定アドレスに対して書込みが行われたポイントで、デバッグ中にプログラムの実行を停止させる機能です。

デバッグ中にブレイクポイントでカーソルを停止させているとき、ウォッチポイントに設定可能な変数では変数ビューで項目を右クリックしたときに[ウォッチポイントの設定]が選択できます。

9.jpg

この設定をして続行すると、設定したアドレスに対して書き込みが行われたとき、ブレイクポイントで停止するのと同様にプログラムが停止します。

配列のループ処理のある特定の一回からデバッグを再開するようなことができます。

監視したいロケーションの数値アドレスがわかる場合は、以下のようにデバッグビューから[ウォッチポイントの設定]を選択すれば、アドレスを直接指定することもできます。

11.jpg

ウォッチポイントの注意点

ウォッチポイントでは以下の点にご注意ください。

  • 1アプレットにつきを設定できるウォッチポイントは4つまでです。
  • ウォッチポイントは永続的なものではなく、アプレット終了時に削除されます。
  • コードテンプレート

    コードテンプレートの適用

    新バージョンでは、ソースファイル、アプレットファイル、パッケージファイル、独立型アプレットファイルを新規に作成するときに、雛形としてテンプレートファイルを適用させることができます。

    Curlファイルを新規に作成するとき[テンプレート]リストで選ばれているテンプレートが適用されます。

    9.jpg

    コードテンプレートの編集

    このテンプレートは編集することが可能です。Eclipseの設定画面から[Curl]-[コードテンプレート]で編集できます。

    テンプレート作成時には変数が使用でき、日付、ファイル名などさまざまな値をテンプレート使用時に決定される値を指定することができます。

    1.jpg

    スクラッチペイン

    スクラッチペインの使い方

    ビューメニューから[その他]を選んで表示されるダイアログの[Curlビュー]の中に[Curlスクラッチペイン]が追加されています。

    これを選択すると、下図の通り上下2段に分割された[Curl スクラッチペイン]ビューが開きます。

    右上の実行ボタンクリック(もしくはCtrl+ENTER押下)すると上段に入力されたコードが評価され、下部にアプレットとして表示されます。

    6.jpg

    簡単にCurl 式の評価をすることができます。

    UML ツール (v.7.0.5)

    v7.0.5 より、UML ツールが提供されています。

    主な機能は、以下になります。

    • UML インポート
    • UML エクスポート

    UML エクスポート

    入力したCurl ソースコードを解析して、Curl 要素を UMLファイル(XMI 形式)に出力します。
    出力ファイル形式は、*.uml をサポートします。

    UML インポート

    UMLファイル(XMI 形式)を読み込んでモデルを解析し、ターゲットプロジェクトにCurlソースコードを生成します。
    EA等.uml に対応していないUMLモデリングツールで作成した UML ファイルをインポートする場合は、
    UMLファイルの拡張子を *.xmi から *.uml に変更する必要があります。
    Curl独自の定義(プロシージャやグローバル変数、マクロ等)はサポートしていないため、UML エクスポートで
    生成したUML ファイルをインポートしてもそれらの定義は生成されません。

    これによって、ユーザは UML モデルと Curl ソースコードの相互変換が可能になります。

    UML エクスポートの使用方法

    1. プロジェクトエクスプローラビュー上で、解析する Curl プロジェクトを選択
    右クリックし、コンテキストメニューから Exportを選択します。

    2. Export ウィザード(選択)にて、エクスポート先の選択で、Curl エクスポート > UML モデル を選択し
    Next をクリックします。

    uml-export-select.jpg

    3. Export ウィザード(Curl 要素の入力)にて、エクスポートするリソースの選択で
    ターゲットとするプロジェクトが選択されていることを確認し、Next をクリック。
    なお、プロジェクトのほか、パッケージおよびファイル単位でも選択可能です。

    uml-export-input.jpg

     

    4. Export ウィザード(UML モデルファイルの出力)にて、エクスポート先の選択で
    タここでは、ワークスペースの参照ボタンをクリックします。(6. 参照) 

    5. エクスポート対象のプロジェクトを選択し、ファイル名に exported-model.uml が指定されていることを
    確認して、OK をクリックします。

    uml-export-saveloc.jpg

     

    6. Export ウィザード(UML モデルファイルの出力)にて、 Finish を選択します。

    uml-export-output.jpg

    UML インポートの使用方法

    1. Eclipse ワークベンチのメニューから、 File > Import を選択します。

     

    2. Import ウィザードにて、Curl インポート > UML モデルを選択し、Next をクリックします。

    uml-import-select.jpg

    3. UML のインポート(UML モデルファイルの入力)にて、ここではワークスペースの参照をクリックします。(5. 参照)

     

    4. 該当のプロジェクト配下の UML モデルファイル(ここでは、exported-model.uml)を選択して
    OK をクリックします。

    uml-import-openloc.jpg

     

    5. UML のインポート(UML モデルファイルの入力)にて、宛先プロジェクトに任意のプロジェクト名
    (ここでは、Imported)を指定して、Finish クリックします。

    uml-import-input.jpg

     

    UML ファイルの表示・編集 – UML Model Editor –

    1. Eclipse ワークベンチのメニューから、Window > Show View > Navigator を選択し
    Navigator ビューを表示します。任意のプロジェク配下のUML ファイルをダブルクリックします。
    (ワークスペース外のファイルについては、 Eclipse ワークベンチのメニューから、
    File > Open File… を選択して、ファイルを指定します。)

    2. UML Model Editor 上に UML ファイルをオープンします。
    モデルツリーとして表示されます。

    3. ワークベンチの UML Editor メニューから、もしくは表示するエディタ上で、各ノードを選択し、
    右クリックしてコンテキストメニューから、各種モデルの編集を行います。

    ワンポイント
    エディタ上で、UML モデルの要素を選択し右クリック、Show Properties View を
    表示します。Properties ビュー上で、各項目の値が編集できます。

    uml-model-edit.jpg

     

     

     

     

     

     

     

     

     

     

     

     

     

    メモリ アナライザ (v.7.0.5)

    v7.0.5 より、Eclipse MAT プラグインをベースにした Curl メモリ アナライザが提供されています。

    主な機能は、以下になります。

    • Curlヒープダンプ(.chprof ファイル)の生成
    • メモリアナライザビューでの各種レポートの表示

    これによって、ユーザは実行可能な Curl アプレットのヒープダンプを採取し、解析を行うことができます。
    メモリリークの解決や、メモリ使用量の把握に役立ちます。

    Curlヒープダンプ(.chprof ファイル)の生成方法

    生成方法は2通りあります。

    1. 実行中のCurl アプレット上で、ctrl + 右クリック、メニューから「ヒープダンプの生成」を選択します。

    mat-startmenu.jpg

     2. create-heap-dump API を使用して、Curl アプレットを作成・実行します。

    || Curl ヒープダンプ生成のためのアプレット(例)
    {import * from CURL.IDE.PERFORMANCE}

    {value
        {CommandButton label = “Create Heap Dump”,
            {on Action do
                {create-heap-dump
                    {url “file:///c:/tmp/dump.chprof“},
                    show-progress-bar? = true}
            }
        }
    }

     

    メモリアナライザビューでの各種レポートの表示方法

    上記1の方法で、.chprof ファイルを生成した場合、自動的にレポートが表示されます。

    下記のGetting Started Wizard 画面が表示されますので、Finish を選択します。

    mat-startwizard.jpg

     

    任意の.chprof ファイルのオープンは以下から行います。

    1. Eclipseワークベンチのメニューから、Window > Open Perspective > Other… を選択します。

    2. Open Perspective 画面にて、Memory Analysis を選択します。

    3. ツールバーから Open Heap Dump ボタン(もしくは、メニューから、File > Open Heap Dump) を選択します。

    mat-openheapdump.jpg

     

    4. 任意の場所にある、.chprof ファイルを指定して、「開く」を選択します。

    5. Getting Started Wizard 画面が表示されますので、Finish を選択します。

     

    メモリアナライザビューでの各種レポートの表示例

    Leak Suspects

    メモリリークを起こしていそうなオブジェクトを表示します。
    各オブジェクトの詳細を確認できます。

    mat-leak-suspects.jpg

    OverView

    詳細として、ヒープダンプのサイズ、クラス・オブジェクト・クラスローダーの数を表示します。
    その他アクション、レポート等へのリンクを提供します。

    mat-overview.jpg

    Histogram

    ヒープに存在するのオブジェクトの中クラスごとのインスタンス数の一覧を表示します。  

    mat-histogram1.jpg

    Dominator Tree

    ヒープに存在するのオブジェクトの中で消費するメモリの量が多いオブジェクトの一覧を表示します。

    mat-dominatotree.jpg

     

    Curl ライブラリリポジトリ (v.7.0.5)

    v7.0.5 より、Curl ライブラリリポジトリが提供されています。

    これにより、ユーザは

    • 既存のライブラリを自身のプロジェクトで使用する
    • 作成したライブラリをチーム内などで公開して共有する

    といったことがより容易にできるようになります。

    既存ライブラリの利用

    これは、ひとことで言えば、 Eclipse p2 インストーラを用いて Curl ライブラリの管理を行う機能です。

    インストール/アンインストール/アップデートなどの作業を、他のEclipseプラグインに対して行う場合と同じように実施することができます。

    例として COM.CURL.WSDK をライブラリリポジトリを使ってインストールしてみます。

    COM.CURL.WSDK は、sourceforge.net で公開されているSOAPサポートなどを含むWebサービス用ライブラリです。

    Curl オープンソースライブラリリポジトリからのインストール

    1.  メニューバーの Window -> Preferences を選択して、[Preferences] ダイアログを開きます。

    2.  Curl -> インストール済みのライブラリを選択します。

    cde-installed-library.jpg

    3.  “リポジトリからのインストール” ボタンを押下して、[Install] ダイアログを開きます。

    4.  “Work with” ドロップダウンで、 Curl プラグインのインストールの際に自動的に追加される

    The Curl Open Source libraries repository – http://www.curl.com/p2/open-source-libraries

    を選択します。

    またこの時、ダイアログ下部の “Group items by category” のチェックを外して下さい。

    チェックが入っていると、リストに Curl ライブラリが表示されません。

    cde-cos-libraries.jpg

    5.  COM.CURL.WSDK にチェックをいれて、Next ボタンを押下します。後は画面の指示に従ってインストールを実施します。

    リポジトリ利用のメリット

    上述のように、リポジトリを利用することで、自分でライブラリを用意することなく Eclipse 上から簡単に導入することができます。

    また、通常のプラグインの場合と同様、インストールする Curl ライブラリの依存関係解決も自動で行います。

    先程インストールした WSDK を インストール済みライブラリページで確認してみると、以下のようにインストール済みライブラリに WSDK と COM.CURL.UTIL が追加されていることがわかります。 これは WSDK が UTIL を参照しているため、 自動的に UTIL も一緒にインストールされたからです。

    cde-installed-library2.jpg

    さらに、Curl ライブラリがドキュメントを持っていた場合は自動的にヘルプドキュメントにインストールされます。

    ヘルプドキュメントに WSDK と UTIL の API リファレンスが追加されていることを確認してください。

    新規リポジトリの作成

    上の例では Curl プラグインで用意されているリポジトリを使用しましたが、自分で作成したライブラリを含むリポジトリを作成することも可能です。

    リポジトリ作成用にデプロイのメニューに項目が追加されています。

    手順は以下にようになります。

    1.  作成したライブラリのマニフェストにバージョンを記述します。

    ライブラリのバージョン管理のために、リポジトリに含まれるライブラリは明示的にバージョンを指定する必要があります。

    {manifest TEST-LIBRARY,
    version = “1.0”
    }

    2.  ライブラリのプロジェクトを選択、右クリックメニュー “Curl デプロイメント” -> “リポジトリターゲット [ターゲット名] にデプロイ” を実行します。

    3.  2で生成されたフォルダがそのままリポジトリになります。

    リポジトリはローカルでもネット上でも利用者が読めるところにおいて使用します。

    例えば、ネット上に配置して URL を利用者に教えたり、圧縮してそのファイルを利用者に渡したりして共有することが出来ます。

    Eclipse Curlプラグインのアンインストール(v7.0.5 以降)

    (以下、v7.0.5 を例に記載していますが、それ以降のバージョンでも操作の流れは同じになります。)

    ここでは、v7.0.5 の Curl プラグインをアンインストールする方法をご説明します。

    以下、Eclipse 3.6.1 を使用します。

     

    1. メニューバーの Help -> About Eclipse を選択、以下の [About Eclipse] ダイアログを開きます。

    cde-about-eclipse.jpg

     

    2. 上記ダイアログ内の Installation Details ボタンを押下して、[Eclipse Installation Details] ダイアログを開きます。

    アンインストールしたいコンポーネントを選択します。

    cde-intallation-details.jpg

     

    3. 画面下部の Uninstall ボタンを押下します。

     

    4. [Uninstall Details] ダイアログが表示されますので、アンインストールされる内容を確認して問題が無ければ Finish ボタンを押してください。

    cde-unintall-details.jpg

    5. 完了後、画面の指示に従い Eclipse を再起動します。

     

    以上で、アンインストールは終了です。

    Eclipse Curlプラグインのインストール(v7.0.5 以降)

    (以下、v7.0.5 を例に記載していますが、それ以降のバージョンでも操作の流れは同じになります。)

    v7.0.5 における Curl プラグインのインストール方法についてご説明します。

    p2 インストーラへ対応したため、推奨するインストール方法が v7.0.4 以前とは異なります。

    以下の手順でインストールを行ってください。

     

    必要環境

    • Curl RTE 7.0.5
    • Java 1.6 以上
    • Eclipse 3.5.1 以上 (*)

    (*) UMLインポート/エクスポート機能、メモリ分析ツールを使用する場合は、Eclipse 3.6 以上が必須。

    インストール

    ここでは、Eclipse 3.6.1 へのインストールについて記述します。

    Eclipse 3.5 系統へのインストール手順も基本的には同じになります。

    更新サイトの登録

    まずは、Curl プラグインの更新サイトを Eclipse に登録します。

    1. メニューバーから、Window -> Preferences を選択、設定ダイアログを起動します。

    available-sites2.jpg

     

    2. Add ボタンを押下後、[Add Site] ダイアログが表示されます。

    名前 … 任意の名前

    更新サイトのURL … Curl プラグインを取得する更新サイトのURL

    を入力し、OK ボタンで確定します。

    IDEインストーラ、更新サイトの情報はこちらをご参照ください。

     

    3. 設定ダイアログの OK ボタンを押下します。

     

    これで更新サイトの登録は完了です。 次はインストール作業に入ります。

     

    Curl プラグインインストールの実施

    1. メニューバー Help -> Install New Software… を選択して、[Install] ダイアログを開きます。

     

    2. ダイアログ上部の Work with: ドロップダウンリストで、先程登録した Curl プラグインのサイトを選択します。

     

    3. ダイアログ中央のリストが更新され、以下のようなCurl プラグインの一覧が表示されます。

    – Curl Development Environment

    * Curl 開発環境 (日本語)

    * Curl 開発環境 (英語)

    * Curl 開発環境 – UML ツール

    * Curl 開発環境 – メモリアナライザ

    インストールしたいものをチェックをいれて Next ボタンを押します。

    cde-available-software.jpg

     

    UML ツールやメモリアナライザの動作には、他プラグイン(org.eclipse.uml2.* や org.eclipse.mat.* 他)が必要になります。
    通常の場合、これらのプラグインがインストールされていなければ、プラグイン間の依存関係を計算したインストーラが自動でダウンロードします。
    Missing Requirement エラーが出てインストールが完了しない場合は、
    • Available Software Sites に Helios – http://download.eclipse.org/releases/helios があり、Enabled になっていること
    • [Install] / [Available Software] ページ下部 Contact all update sites during install to find required software にチェックが入っていること
    を確認してください。

     

    4. [Install Details] ページで、インストールしたいプラグインがリストに表示されていることを確認、Next ボタンを押します。

    cde-install-details.jpg

     

     

    5. [Review Licenses] ページで、ライセンスを確認します。

    同意する場合は、 I accept the terms of the license agreement にチェックを入れ Finish ボタンを押してインストールを開始します。

     

    6. インストール完了後に再起動を求められますので、Eclipse を再起動します。

     

    ネイティブインストーラの実施

    Curl プラグインインストール完了後、必要に応じて Curl IDE/RTE をインストールする必要があります。

    通常は、上記 Curl プラグインのインストール完了後の初回起動時に行う作業です。

     

    1. Curl パースペクティブ等の Curl プラグイン関連機能を使用すると、Curl プラグインと PCにインストール済みのCurl RTE (+ IDE) との互換性確認が行われます。

    この時、Curl プラグインが要求するバージョンのIDE/RTEがインストールされていないと、以下のようなポップアップが表示され、IDE/RTEのインストールを促されます。

    cde-native-installer.jpg

     

    OK ボタンを押し、画面の指示に従って IDE/RTE をインストールして下さい。

    IDE/RTE のインストール中は Eclipse を終了しないでください。

     

    2. インストールが完了は、以下のポップアップで通知されます。

    cde-native-intall-complated.jpg

    インストール正常終了後、Curl プラグインと Curl IDE/RTE との疎通が正しく行われると、

    Error log ビューに CDE startup:  IPC versions matched と出力されますのでご確認ください。

     

    以上でインストール作業は終了です。

     

    インストール完了後

    プラグインの完了後は、予期しないエラー等の発生を防止するために、1度 -clean オプション付きで Eclipse を起動することをお勧めします。

    これにより、Eclipse のキャッシュ(プラグインの依存関係解決に使用したものなど)が消去されます。

    Eclipse Curlプラグインのインストール(v7.0.3)

    IDE v7.0.5 がリリースされました。

    v7.0.5 のインストールについてはこちらをご覧ください。

    ここでは、IDE7.0.3版のEclipse Curlプラグイン(CDE)をインストールする方法についてご説明します。

    必要環境

    • Curl RTE 7.0.3
    • Eclipse 3.4.2 – 3.5
    • Java 1.6

    インストール前の注意点

    以前のバージョンのCurlプラグインがインストールされている場合は、作業前にアンインストールしてください。

    インストールエラーの原因になります。

    以下の記述は、Eclipse 3.5を使用して行います。

    インストール前準備

    CDEのインストールには、Classic Update Managerを使用する必要があります。

    まずはClassic Updateを有効にしましょう。

    1. Window/Preferences/General/Capabilitiesを選択

    2. Classic Updateにチェック後、OKボタンを押下

    classic-update.jpg

    注: 設定項目内にCapabilitiesがない場合があります。

    これはEclipse SDKがインストールされていないことが原因です。

    この場合は、以下のどちらかの手順を踏んでください。

    A. アップデートマネージャからEclipse SDKをインストール

    (Eclipse SDKは、アップデートサイトThe Eclipse Project Updatesにあります)

    B. Eclipse SDKをインストールせず、直接設定ファイルから有効にします。

    ワークスペース下の.metadata/.plugins/org.eclipse.core.runtime/.settings/org.eclipse.ui.workbench.prefsに

             UIActivities.org.eclipse.equinox.p2.ui.sdk.classicUpdate=true

    を追加後、Eclipseを再起動

    正しく設定された場合、Help/Software UpdatesからClassic Update Managerを使用できます。

    インストール手順

    ここからは、CDEのインストールを開始します。

    1. Help/Software Updates/Find and Installを選択します。

    2. Feature Updates画面でSearch for new features to insatallを選択、Nextボタンを押下します。

    3. Update Sites to visit画面でNew Archived Siteボタンを押下後、cdeUpdateSite-*.jarを選択します。

    場所は以下になります。

    Windows
    C:Program FilesCurl CorporationSurge8ideeclipse-deploycdeUpdateSite-*.jar

    Linux
    /opt/curl/surge/8/ide/eclipse-deploy/cdeUpdateSite-*.jar

    4. 選択したjarファイルが画面に追加・選択されていることを確認してFinishボタンを押下します。

    5. Search Results画面でcdeUpdateSite-*.jarにチェック、Nextボタンを押下します。

    6. Feature License画面が表示され、ライセンス契約が表示されますので確認してください。

    同意する場合は、”I accept the terms in the license agreement” を選択し、Nextボタンを押下します。

    7. Installation画面でFinishボタンを押下します。

    注:Install Locationに日本語が含まれるパスが指定されていると、Finishボタンが押せない場合があります。

    8. Feature Verificationダイアログが表示されますので、Install Allボタンを押下します。

    9. Eclipseの再起動を求められますので、Yesボタンを押下して再起動を行います。

    以上でインストールは終了です。

    Eclipse Curlプラグインのアンインストール(v7.0.3)

    ここではEclipse Curlプラグイン(CDE)のアンインストール方法について、2通りの方法をご紹介いたします。

    Eclipseは、3.5の使用を前提とします。

    ディレクトリを直接削除する

    Eclipseのインストールディレクトリ下、以下の2ディレクトリを削除します。

    なお、* は任意のバージョンナンバーを表します。

    • features\com.curl.eclipse.cde_*
    • plugins\com.curl.eclipse.plugin_*

    削除後、Eclipseを再起動します。

    特にメッセージ等は表示されませんが、Curlパースペクティブがなくなっていれば成功です。

    パースペクティブ一覧に<Curl>という名前が残ってしまった場合は、以下の手順で削除可能です。

    1. Window/Preferencesから設定ウィンドウを立ち上げます。
    2. General/Perspectivesを選択します。
    3. 画面右Available perspectivesで、<Curl>を選択し、Deleteボタンを押下します。

     

    アップデートマネージャを使用する

    Classic Updateが有効になっていることが前提です。

    1. Help/Software Updates/Manage Configuration を選択します。

    2. Product Configuration画面で、自分のEclipseのインストールパスが表示されているツリーを開きます。

    3. Curl Development Tools for Eclipseを選択し、右クリックメニューからUninstallを選択してください。

    4. 表示されるメッセージに従い、Eclipseを再起動します。

     

     

    Eclipse Curlプラグインの主な新機能(v7.0.3)

    2010年3月15日付けで、新CDE(Curl Development Tools for Eclipse)がリリースされています。

    このバージョンでは、アーキテクチャの大幅な見直しや機能拡張が行われており、開発者の使い勝手も大きく向上しています。

    本稿では、

    • これを期にクラシックIDEから乗り換える方
    • 単純にCDEに興味がある方

    などを対象に、CDEの新機能の概要を、従来のクラシックIDEと比較しながらご紹介します。 

     

    ソースコード編集

    今バージョンから、新たに内部コンポーネントCPA(Curl Program Analyzer)が導入されています。このコンポーネントは、その名前の示す通り、Curlのソースコードの文法的・意味的解析を動的に行い、その結果を提供するといった役割を担っています。

    これにより、開発者にとって有用な機能が提供されています。

    エラー、警告関連

    CPAによるエラー関係の機能拡張は以下のようなものがあります。

    コーディング時にリアルタイムでエラーが検出・表示されます

    従来のように、エラー検出のためにアプレットを実行する必要がありません。

    加えて、RTEと異なりCPAは実行可能なコードを生成する必要がないため、たとえエラーを検知しても解析を続け、1度により多くのエラーを報告してくれます。

    つまりクラシックIDEなどで起こり得た、

    アプレット実行 ⇒ エラー発生 ⇒ 修正後、再度実行 ⇒ 別の場所で前回検出されなかった別エラー発生

    などの煩わしい作業を繰り返す必要はかなり減少するということです。

    (残念ながら、any型がらみなどで実行時にしか検出できないエラーもあります)

     

    エラーの発生箇所が追いやすくなっています

    エラーがある行には、エディタ左のルーラーに×印のアイコンがアノテーションとして示されます。

    同様に右のルーラーには赤いマーカーとして示され、編集中のファイル上で発生しているエラー箇所が一目でわかるようになっています。

    さらに、発生箇所自体もより正確に示されます。

    • クラシックIDE … 発生箇所最初の行、およびカラム

     IDE_error.jpg

     

     

     

     

    • CDE … 上記に加え、エラーの終了位置

    CDE_error2.jpg

     

     

     

     

    CDEでは赤い波線により、より正確にエラー箇所が提示されていることがわかります。

     

    警告を出すことが出来ます

    エラーではないものの、開発者に注意を促したい実装には警告が表示されます。

    警告にはオプション警告と非オプション警告があり、デフォルトではオプション警告は全てオフになっています。

    以下に一例を示します。

    非オプション警告

      - deprecated(非推奨)の定義の使用、同一ファイルの複数回includeなど

    オプション警告

     – ローカル変数の未使用、不要なキャスト、メソッドのオーバーライド保証など

    これらのオン/オフは、compiler-directivesのように自分で指定することが可能です。(後述)

    なお、前述の2項目は警告についても同様です。(アイコンや色は異なります)

     

    エラーや警告の制御が可能です

    マニフェスト宣言やパッケージ宣言に引数を渡すことにより警告の制御が可能です。

    詳細は、Curl開発ユーザーガイド(Help/Help Contentsより起動)の

     概念 ⇒ Curlプログラムアナライザ

    を参照してください。

    さらにpragmaマクロを使用すれば、エラーの抑制などCDEの挙動を変更できます。

    こちらはHelp/Curl IDEドキュメントよりpragmaのページを参照してください。

     

    コンテンツアシスト

    各種コード補完も大きく拡張されています。

    従来のAPI補完に加え、テンプレートが提供されます。

    アシストダイアログは、Ctrl+Spaceを押すたびに

    API + テンプレート ⇒ APIのみ ⇒ テンプレートのみ

    と内容が変わります。

     

    API補完のダイアログもより詳細になっています

    自身が含まれるパッケージ名や現在ダイアログ内で選択されている項目に関連する説明が表示されます。

    また、アイコンにより、そのCurl要素の種類(クラス/プロシージャ/マクロなど)がわかるようにもなっています。

     

    テンプレートが使用できます

    テンプレートを使用してコードの雛形を出力できます。

    例えば、{define-p まで入力後に、Ctrl+Spaceキー押下でテンプレートを選択すると

    下図のようにプロシージャ定義の雛形が出力されます。

    青い四角で囲われている部分は、TABキーで遷移可能です。

    CDEでは、あらかじめCurlでよく使用される構文をテンプレートとして登録してありますが、

    自分で追加・編集することも出来ます。

    設定は Window/Preferences/Curl/エディター/テンプレート から行ってください。

    テンプレート変数など文法はJDTと同様です。

     

    その他自動補完

    “, {, ( などを自動で閉じてくれるようになっています。

    Window/Preferences/Curl/エディター/入力 ⇒ 自動で閉じる でそれぞれオン/オフできるようになっています。

     

    ナビゲーション

    CDEでは、クラシックIDEにはなかった各種ナビゲーションが用意されています。

    定義を開く

    従来のIDEと同様にコード中のクラス名などからジャンプできます。

    定義を開きたい対象にキャレットを置いた後に、F3あるいは右クリックメニューから”定義を開く”を選択して下さい。

    加えて、プロジェクトに含まれる任意のクラスにジャンプできるダイアログが提供されています。

    SHIFT+CTRL+F3、あるいはNavigate/Curl定義を開く を選択してください。

    検索対象はパターン(ワイルドカード、キャメルケース)を使用して柔軟に指定できます。

    パターンについては、Curl 開発ユーザーガイド > 参照 > ダイアログとウィザード を参照してください。

     

    型階層を開く

    クラスに関しては型定義だけではなく、定義階層(スーパークラス、サブクラス)をツリー形式で確認、ジャンプすることが出来ます。

    上記と同様に、型階層を開きたい対象にキャレットを置いた後に、F9あるいはメニューから”型階層を開く”を選択してください。

    階層情報がツリー形式で、階層ビューに表示されます。(選択されているクラスのメンバも併せて表示されます。)

    表示順は階層ビュー右肩のアイコンで変更可能のため、目的に沿ったものを選択できます。

    ただ階層内のクラス定義にジャンプしたいだけの場合は、クイック型階層が便利です。

    ショートカットキーは、CTRL+Tです。

    クイック型階層の場合は、階層ツリーがホーバーに表示され、さらにフィルタリングも可能です。

    これによりキーボードから手を離さずに目的のクラスに飛べるのです。

     

    パンくずリストも用意されています

    クラシックIDEでは、同一ファイル内のナビゲーションとして、エディタの上にドロップダウンリストが用意されていました。

    CDEではこれに代わり、パンくずリストが提供されています。

    使用する場合は、ALT+SHIFT+B, あるいはNavigate/パンくずリストの表示 を選択してください。

    パンくずリストは

    プロジェクト -> パッケージ -> ファイル -> トップレベル要素(クラスやプロシージャなど) -> メンバ

    という順で構成・表示されています。

    各レベルでジャンプ先を選択できるようになっていますので、同一ファイル内での移動のみサポートしていたクラシックIDEと違い

    任意のジャンプ先を指定することが出来ます。

     

     

    Eclipse Curlプラグインのインストール(v6.0.x)

    Curl EclipseプラグインをEclipse3.4にインストールするための方法です。

    Curlの開発を実施するためにCurl IDE(6.0.4以降のバージョン)をインストールします。

    Eclipse
    Curlの開発をEclipse上で実施するためにEclipseのセットアップを行います。Eclipseのバージョンは、3.4を前提としております。また、Curl IDEのバージョンは6.0.5(もしくは6.0.4)を前提としております。

    ①.    Eclipseダウンロード

    Eclipseダウンロードサイト(http://www.eclipse.org/downloads/)からEclipse IDE for Java EE Developersをダウンロードします。

    ②.    Eclipseダウンロードファイルの展開
    ダウンロードしたファイル(eclipse-jee-ganymede-xxx-win32.zip)を展開(解凍)しますとeclipseディレクトリが作成されます。そのディレクトリを任意の場所(例えば、d:eclipse)に移動します。

    ③.    Eclipse起動
    上記ディレクトリ直下に存在するeclipse.exeをダブルクリックしますとEclipseが起動します。

    初回起動時、任意のworkspace(ソースコード等を保存するトップディレクトリ)を指定して、OKボタンを押下します。

    Welcome画面が起動しますが、当画面のWelcomeタブの×ボタンを押下し、Welcome画面を閉じますと、EclipseのIDE画面が表示されます。

    ④.    Curl plugin(CDE)セットアップ
    ・EclipseのメニューにあるHelpからSoftware Updatesを選択します。

    ・Available Softwareタブを選択し、Add Siteボタンを押下します。

    ・Archiveボタンを押下し、C:Program FilesCurl CorporationSurge7ideeclipse-deploycdeUpdateSite-6.0.1005.jar(もしくはcdeUpdateSite-6.0.1004.jar)ファイルを選択します。

    ・Curl Development Tools for Eclipse Update Siteが上記一覧に表示されますので、チェックし、Installボタンを押下します。

    ・メッセージが表示されますので、Launchボタンを押下してください。

    ・Search for new features to installをチェックし、Nextボタンを押下します。

    ・New Archived Siteボタンを押下してcdeUpdateSite-6.0.1005.jar(もしくはcdeUpdateSite-6.0.1004.jar)を選択します。

    ・OKボタンを押下します。

    ・cdeUpdateSite-6.0.1005.jar(もしくはcdeUpdateSite-6.0.1004.jar)を選択して、Finishボタンを押下します。

    ・cdeUpdateSite-6.0.1005.jar(もしくはcdeUpdateSite-6.0.1004.jar)を選択してNextボタンを押下します。
    ・I accept the terms in the license agreementをチェックし、Nextボタンを押下します。

    ・Finishボタンを押下します。

    ・Installボタンを押下します。

    (この時点で
    An internal error occurred during: “Update Manager”.
    Bad version number in .class file
    というエラーが出る場合はこちらをご参照ください。)

    ・Yesボタンを押下しますと、Eclipseが自動的に再起動されます。

    以上でインストール完了です。

    Eclipse Curlプラグインのインストール時にエラーがでる場合の対応

    CDEインストール時のエラーで下記のようなエラーが出る場合があります。

    An internal error occurred during: “Update Manager”.
    Bad version number in .class file

    このようなエラーが出る場合、JREのバージョンが古いことが考えられます。

    まず、Help/About Eclipse から Configuration Detailsをクリックし、下記の部分を確認してください。

    java.runtime.name=Java(TM) SE Runtime Environment
    java.runtime.version=1.6.0_07-b06 ← この部分のバージョンを確認

    最新のバージョンでなければ、最新のJREをSunのページから確認・入手し、下記の手順でEclipseに最新のJavaランタイムを適用してください。

    windows -> preferences -> java -> installed JREsを選択

    ダウンロードした新しいバージョンを指定する。

    もう一度
    Help/About Eclipse から Configuration Detailsをクリックし、java.runtime.versionを確認

    変更を加えた後でも変更前のバージョンに指定されている場合は、
    Eclipse.iniに

    -vm
    最新のJDK or JREのパス\bin\javaw.exe

    を記述します。

    さらにPATHの設定を確認して下さい。

    環境変数のPATHで、一番最初に見つかったJavaのバージョンを利用するので、
    PATH設定の一番左側にJREのフォルダを指定する必要があります。

    再起動し、新しいバージョンを適用させます。

    レイアウトの作成

     ここではビジュアル レイアウト エディタ(以下、VLE)を使用したユーザーインターフェース開発の方法を説明します。
    VLEは、GUIを作成するためのビジュアルな開発環境です。
    ドラッグアンドドロップで、コントロールやコンテナを配置することが出来ます。またそれらのサイズや位置、各種のプロパティを設定することが出来ます。イベントハンドラの作成も可能です。

    VLEはIDEから起動します。

    IDE のメニュー バーで、[ツール] メニューから [ビジュアル レイアウト エディタ] を選択します。

    VLEレイアウトを含むCurlソースファイルがある場合には以下の方法のいずれかでも起動できます。

    • Curl IDE の[プロジェクト]ペインで、Curlソースファイルをダブルクリックします。
    • Curl IDE の[プロジェクト]ペインで、Curlソースファイルを右クリックし、[VLE で開く] を選択します。

     

     

     

     

    VLE レイアウトの構築手順の概要を以下に示します。

     • プロジェクトの作成

    VLE プロジェクトを作成するには、統合開発環境 (IDE) の [ファイル] メニューの [新規プロジェクト] コマンドを使用します。[ビジュアル レイアウト エディタ プロジェクト] を選択すると、vle-container.scurl というファイルを含むプロジェクトが作成されます。このファイルには MyContainer というレイアウトが存在し、デフォルトでは、Canvas がそのトップレベルのコンテナとなっています。

    VLE プロジェクトには、start.curl という Curl アプレット ファイルも含まれています。このファイルには、ソース ファイル vle-container.scurl にあるレイアウト MyContainer を実行するために最小限必要なコードが含まれています。start.curl は、レイアウトの実行方法のサンプルとして使用できます。開発中のアプリケーションの構造が VLE プロジェクトの構造と異なる場合は、アプリケーション内の他のファイルに同様のコードを追加する必要があります。

     • VLE の実行

    vle-container.scurl をダブルクリックします。IDE により VLE が自動的に起動されます。VLE では、[編集] メニューの [新規レイアウト] コマンドを使用してレイアウトを追加したり、[レイアウトを削除] を使用してレイアウトを削除したりできます。他の VLE ファイルを作成したり開いたりするには、[ファイル] メニューの [新規] コマンドや [開く] コマンドを使用します。

     • レイアウトへのオブジェクトの追加

    レイアウトにオブジェクトを追加するには、VLE パレットを使用します。編集したレイアウトは [レイアウト] ペインに表示できます。VLE で作業を進めていくと、Curl ソース コードが生成されてレイアウトに追加されます。

     

     • オブジェクト プロパティの編集

    レイアウト内のオブジェクトのプロパティを編集するには、[プロパティ] ペインを使用します。各オブジェクトの [プロパティ] ペインには、そのオブジェクトで使用できるプロパティが表示されます。

    vle-property.jpg

     

     

     

     

     

     

     

     

     

     

     

     

     

     

     

     

     

     

     

     

     

     

    • イベント ハンドラの編集

    イベント ハンドラは、レイアウト内のオブジェクトの動作を実装します。イベント ハンドラを編集するには IDE エディタを使用する必要があります。

     

     

     

     

     

    共通部品(複合オブジェクト)の作成とVLEへの登録

    プロジェクトが複数メンバーで構成される場合に、プロジェクトで繰り返し使用される部品を作成し、VLEに登録する方法を紹介します。

    これにより開発メンバーが、同じ部品をVLE上で利用することが出来るようになります。

    大きく二つのステップに分かれます。

    1. 共通部品(複合オブジェクト)の作成
    2. VLEへの登録

     

    (1)共通部品(複合オブジェクト)の作成

    VLEを使用して、共通部品(複合オブジェクト)の作成を行います。ここでは基本的な操作のみ説明します。詳細に関しては、「Curl VLEユーザーガイド 複合オブジェクトの構築」を参照してください。

    <プロジェクトの作成>

    IDE で [ファイル]メニューの [新規プロジェクト]コマンドを使用して、レイアウトを構築する場合と同様に [ビジュアル レイアウト エディタ プロジェクト] を選択します。

    <VLEの実行>

    [ツール]メニューの [ビジュアル レイアウト エディタ] コマンドを使用して、VLE を起動します。

    <複合オブジェクトの編集>

    レイアウトの構築に用いる手法を、複合オブジェクトの構築にも利用できます。複合オブジェクトを新たに作成するには[ファイル]メニューの[新規]を選択し、[複合オブジェクトパッケージ]を選びます。パッケージ名は、作成する複合オブジェクトが格納されるパッケージの名前を指定します。また必要に応じてレイアウトコンテナを選び、クラス名を指定します。

     vle-compound-package.jpg

    複合オブジェクトを追加する場合は、[編集] メニューの [新規複合オブジェクト]を選択します。削除する場合は、[レイアウトを削除] を選択します。VLE で [編集]メニューの [複合オブジェクトにコピー] を選択すると、レイアウトを複合オブジェクトに変換できます。このオプションは、レイアウト作成から開始する場合に特に便利です。このレイアウトを複合オブジェクトとして後で実際に利用できます。

    通常の、VLEのレイアウト画面が開きますが、[レイアウトツリー]のルート項目が[複合オブジェクト]になっている事が確認できます。

    オブジェクトを作成し保存します。

     

    (2)VLEへの登録(VLEパレットへの登録)

    まず複合オブジェクトをVLEに登録するための定義ファイルを作成します。

     IDEの[ツール]メニューから[VLE機能拡張エディタ]を選択します。VLE機能拡張エディタが起動します。

    VLE機能拡張エディタの[ファイル]メニューから[新規]を選択します。

     

    vle-extension.jpg

    VLE機能拡張ファイル名を指定します。(上記(1)のステップで作成したファイル名とは異なります。例えばload.scurl)

    VLE 機能拡張パッケージの名前は、上記で指定したVLE機能拡張ファイル名に対するパッケージの名前になります。

    OKボタンを押すとVLE機能拡張エディタが開きます。 

    [インポートする実行パッケージ]の[追加]ボタンを押してください。以下のようになります。

     

    vle-add-runtime-package.jpg

    パッケージ名には、複合オブジェクトが格納されているパッケージを指定してください。 

     次に[定義するパレットボタン]の[追加]ボタンを押して下さい。

     vle-add-pallete-item.jpg

    [実行時タイプ]ドロップダウンリストから、登録する複合オブジェクトを選択してください。

    以下の項目はオブジェクトの内容に合わせて設定してください。

    • このオブジェクトはテキストを含みます。
    • このオブジェクトはコントロールです。
    • このオブジェクトは複合オブジェクトです。

    設定するすると以下のような画面になります。

    vle-object-setting.jpg

    この画面では、 作成した複合オブジェクトのVLEへの登録の詳細を設定します。

    • パレットタブ名     複合オブジェクトが追加されるVLEパレットのタブ名
    • パレットグラフィック  VLEパレット上でのこの複合オブジェクトのグラフィック
    • プロパティ       VLEプロパティペインのプロパティの設定項目
    • イベントハンドラ    VLEプロパティペインのイベントハンドラの設定項目

    設定が完了したら保存して終了してください。これで複合オブジェクトをVLEに登録する準備が出来ました。

    次は、VLEパレットに登録します。

    VLEの[表示]から[パレット機能拡張]を選択します。

    [新規]ボタンを押して、複合オブジェクトが格納されているパッケージファイルを選択すると、完了です。

    VLEに戻り、複合オブジェクトが追加されていることを確認して下さい。

     

     

    便利ショートカットキー一覧

    Curl IDEには開発効率を向上させるための様々なショートカットキーがあります。

    代表的なものを抜粋しましたのでご紹介します。

    ショートカットキー一覧表(抜粋)

    キー

    操作概要
    F1

    ヘルプが起動します

    クラス名、メソッド名を選択した状態で押すと該当するAPIリファレンスを表示します

    F5

    プロジェクトの起動ファイルを実行します

    Ctrl + F5は選択しているアプレットを実行します

    Shift + F5は新規ウィンドウで実行します

    F8

    カーソル行をコメントアウトします

    Shift + F8を押すとコメントアウトを解除します

    F12(クラス名、メソッド名などを選択)

    クラス、メソッド名などの定義箇所に移動します
    Ctrl + B カーソル位置のブロック全体を選択します
    Ctrl + J 「指定行に移動」ダイアログを表示します
    Ctrl + Space オートコンプリートのリストを表示します
    Ctrl + I 開いているファイルの前方検索を行います
    Ctrl + Shift + I 開いているファイルの後方検索を行います
    Ctrl + F 検索ダイアログを表示します
    Ctrl + H 検索・置換ダイアログを表示します
    Ctrl + Page Up エディタのタブを一つ左に移動します
    Ctrl + Page Down エディタのタブを一つ右に移動します
    Alt + 左向き矢印

    テキスト内の場合は、前の単語に移動します

    テキスト外の場合は前の開いているCurlブラケットに移動します

    いずれの場合にも、カーソルはCurlブロックの中にあります

    Alt + 右向き矢印

    テキスト内の場合は、次の単語に移動します

    テキスト外の場合は次の開いているCurlブラケットに移動します

    いずれの場合にも、カーソルはCurlブロックの中にあります

    Alt + 上向き矢印

    現在のブロックの先頭に移動します

    ブロック外の場合、ファイルの先頭に移動します

    Alt + 下向き矢印

    現在のブロックの末尾に移動します

    ブロック外の場合、ファイルの末尾に移動します

     この他にも多数ショートカットキーがありますので、是非探してみてください。

    下記のリンクも参考になりますのでご参照下さい。

    関連ヘルプドキュメント

    Curl IDEのメニューについて
    Curl IDE ユーザーガイド-Curl統合開発環境(IDE)のイントロダクション-IDEのメニュー

     エディタでの編集について
    Curl IDE ユーザーガイド-Curl言語ソースの編集

     

     

     

    エディタに行数を表示する

    Curl IDE 6.0からエディタに行数を表示する機能が追加されました。

    初期設定では表示されていませんので、設定手順をご紹介します。

    1.メニューから「編集(E)」→「ユーザー設定(N)」を選択します。

    editor001.jpg

    2.「ユーザー設定」ダイアログの「全般」タブを開き、「行数を表示(n)」という項目を選択します。

    editor002.jpg

    3.以下の様に、エディタ左端に行数が表示されていることが確認できます。

    editor003.jpg

    通常アプレットと独立型アプレットの作成

    通常アプレットと独立型アプレットの違いの理解

    Curlのアプリケーションは「独立型アプレット」と呼ばれるCurlウィンドウで起動するものと「通常アプレット」と呼ばれるInternetExplorerなどのブラウザ上で表示されるものと大きく分けて2つあります。

    以下に機能的な特徴を説明します。

    • 通常アプレット
      InternetExplorerなどのブラウザ内に表示されます。
      .curl 拡張子および text/vnd.curl MIME 型が使用されます。
      ブラウザで表示されるため[戻る]ボタンや[進む]ボタンを押した場合は一時停止状態になります。
    • 独立型アプレット
      Curl独自ウィンドウとしてユーザーに表示されます。
      .dcurl 拡張子および text/vnd.curl.dcurl MIME 型が使用されます。
      デフォルトの View はないため個別に生成して表示する必要があります。
      ブラウザで表示されるWebアプリケーションのように一時停止状態になることはありません。
      終了するためにはexit を明示的に呼び出す必要があります。
      起動する場合はURL の先頭で特別な curl://launch/ プレフィックスを使用する必要があります。

    開発の手順やコードは基本的に同じですが、通常アプレットの場合はブラウザの制約があるため(戻るボタンや×ボタンなど)アプリケーションの整合性を高く保つには独立型アプレットをお勧めしています。

    IDEを起動してアプレットを作成しよう。

    Curl/IDEを起動してください。すると、下の図のように表示されます。はじめてIDEを移動した状態では、画面は下図のように3つのペインに分かれたレイアウトで表示されます。このレイアウトは自由に変更することができます。
    curl_ide2.jpg

    通常アプレットの作成

    IDEの[ファイル]メニューから[新規]を選択します。または、開始ページの[新しいファイルを作成]をクリックします。すると、下図の[新規]ダイアログボックスが表示されます。

    applet-dialog.jpg

    [アプレット]を選択し、[ファイル名]の欄に「start.curl」と入力します。[ディレクトリ]の欄には「c:curlapplet-lesson」と指定し、[OK]ボタンをクリックします。

    applet-dialog2.jpg

    結果は下図のようにIDEのプロジェクトペインにツリーが表示されます。[その他のファイル]をクリックすると[start.curl]が表示されます。

    apple-pane.jpg

    IDEのプロジェクトペインの[start.curl]をダブルクリックします。
    エディタに下図のようにstart.dcurlファイルの内容が表示されます。ファイルに書かれているはじめの2行は宣言文です。

    applet-editer1.jpg

    下図のように「Hello Curl !」を記述して実行していきましょう。

    applet-source1.jpg

    画面の左上の[保存ボタン]をクリックしてファイルを保存します。

    save.jpg

    [実行]ボタンをクリックして実行します。ブラウザが起動し、そこに「Hello Curl!」と表示されれば、成功です。

    run-applet.jpg

    独立型アプレットの作成

    IDEの[ファイル]メニューから[新規]を選択します。または、開始ページの[新しいファイルを作成]をクリックします。すると、図2の[新規]ダイアログボックスが表示されます。

    applet-dialog.jpg

    [独立型アプレット]を選択し、[ファイル名]の欄に「start.dcurl」と入力します。[ディレクトリ]の欄には「c:curlapplet-lesson」と指定し、[OK]ボタンをクリックします。

    applet-dialog3.jpg

    結果は下図のようにIDEのプロジェクトペインにツリーが表示されます。
    その他のファイルをクリックすると[start.dcurl]が表示されます。IDEのプロジェクトペインの[start.dcurl]をダブルクリックします。

    apple-pane2.jpg

    エディタにstart.dcurlファイルの内容が表示されます。ファイルに書かれているはじめの2行は宣言文ですが、先ほどの通常アプレットの場合と違って以下のように書かれています。

    {View … {on WindowClose do … }}

    独立型アプレットは冒頭でも説明しましたが通常アプレットと違い表示するためのViewを個別に作成する必要があります。その為、テンプレートとしてIDEを使用するとViewのコードが記述されています。また、{on WindowClose do …} の部分はViewが閉じられたときの処理(注1:イベント処理)が書かれており、exitプロシージャを呼び出してプロセスの終了を行う処理が書かれています。

    ※注1:「イベント処理」について
    詳しくは「逆引きリファレンス-ユーザインタフェース-イベントの作成」を参照ください。

    先ほどの通常アプレットの場合は「Hello Curl !」を書くだけでブラウザに表示されましたが、独立型アプレットの場合はViewの子として以下のように記述します。
    applet-source2.jpg

    画面の左上の[保存ボタン]をクリックしてファイルを保存し、実行]ボタンをクリックして実行します。独自のCurlウィンドウが起動し、そこに「Hello Curl!」と表示されれば、成功です。

    run-applet4.jpg

    サンプルコードのダウンロード

    関連ヘルプドキュメント

    プロジェクトの作成からマニフェスト・パッケージ・クラスの作成

    1.Curlアプリケーションのファイル構成の理解

    Curlのアプリケーションは1つのアプレットファイルとその他のファイルによって定義されたコンテンツから構成されることが一般的です。以下にファイルの拡張子とともに内容を説明します。

    • .curl、.dcurl
      既定では、ファイル名は start.curlです。
      start.curlファイルは他のファイルによって定義されたコンテンツを組み入れることができます。.curlはブラウザ上で表示されますが、dcurlは独立型アプリケーション(Curlウィンドウ)として実行できるファイルです。
    • .mcurl
      アプレットファイルやイメージ等のリソースの場所を指定するマニフェストファイルです。
    • .scurl
      Curlパッケージやコンテンツフラグメントを含む1つ以上のソースファイル。
    • その他のリソース
      イメージファイルやテキストファイルのような、その他のファイルで定義されたコンテンツです。

    Curl アプレットを開発する際、それぞれの機能毎に .scurlファイルを作ることをお勧めします。複数の小さなファイルを作成したほうが、メンテナンスが容易になります。

    project-overview.jpg

    上記の種類に加えて、さらに 2 種類のファイルがあります。

    • プロジェクト ファイル ( .cprj)
      Curl
      言語プロジェクトに関連する多様なソース ファイルや他のリソースを管理する目的で Curl 統合開発環境(Curl/IDE)が生成するファイルです。

    2.IDEを起動し、新規プロジェクトを作成しよう。

    デスクトップに作成した、Curl/Personal IDEへのショートカットをダブルクリックしてIDEを起動してください。すると、下の図のように表示されます。はじめてIDEを移動した状態では、画面は図1のように3つのペインに分かれたレイアウトで表示されます。このレイアウトは自由に変更することができます。

    curl_ide2.jpg

     

     

    IDEの[ファイル]メニューから[新規プロジェクト]を選択します。または、開始ページの[新規プロジェクトを作成]をクリックします。すると、下図の[新規]ダイアログボックスが表示されます。

    new-dialog.jpg

    [アプレットプロジェクト]を選択し、[マニフェスト名]の欄に[TEST-1]と入力します。[ディレクトリ]の欄には「c:\curl\project-lessen\applet」と指定し、[OK]ボタンをクリックします。

    applet-project-dialog.jpg

    結果は下図のようにIDEのプロジェクトペインにツリーが表示されます。Curlはプロジェクトという単位で関連するリソースを管理します。

    applet-project-pane.jpg

    最後にブラウザにテキストを入力して表示してみましょう。IDEのプロジェクトペインの[start.curl]をダブルクリックします。エディタにstart.curlファイルの内容が表示されます。ファイルに書かれているはじめの5行は宣言文です。この続きにソースコードを記述します。

    editer1.jpg


    ここに「
    Hello Curl !」と書いてみましょう。

    editer2.jpg


    画面の左上の
    [保存ボタン]をクリックしてファイルを保存します。

    save.jpg


    [
    実行]ボタンをクリックして実行します。ブラウザが起動し、そこに「Hello Curl!」と表示されれば、成功です。

    run-applet.jpg

     

    3.マニフェストファイルを使用してイメージを追加しよう。

    マニフェストとはアプレットファイルやイメージ等のリソースの場所を指定するためのファイルです。たとえばアプレットファイルから呼び出されるコンテンツの場所(パス)が変更された場合にアプレットファイル内に直接パスが記述してあると、そのアプレットファイルを変更しなくてはならなくなり管理が大変です。アプリケーション内で使用するコンテンツの場所やバージョンなどはなるべくマニフェストで管理しましょう。

    マニフェストにコンテンツのパスを追加するのは以下のようにします。[プロジェクト]から[ファイルリソースの追加]を選択します。

    add-resource.jpg


    任意の画像ファイルを選択して
    [OK]ボタンをクリックします。
     

    add-resource2.jpg

    下図のようにプロジェクトペインにイメージファイルが追加されます。

    add-resource-pane.jpg

    マニフェストファイルを見てみましょう。プロジェクトペインの[test-1]をダブルクリックします。そうするとマニフェストファイルに記述された内容がエディタに表示されます。
    下図のように追加したイメージファイルのパス情報が記述されています。

    manifest.jpg

    アプレットファイルからマニフェストで管理されたイメージファイルにアクセスするには以下のように記述します。

    {manifest-url コンポーネントタイプ , 名前 ,…..}

    このよう記述するだけでイメージファイルにアクセスできます。ではアプレットファイルにイメージを挿入して表示してみましょう。

    先ほどの「hello Curl !」の下に下図のように記述します。

    editer3.jpg

    画面の左上の[保存ボタン]をクリックしてファイルを保存し、[実行]ボタンをクリックして実行します。ブラウザが起動し、そこに「Hello Curl!」ともにイメージが表示されれば、成功です。

    run-applet2.jpg

     

    4.パッケージを作成して機能を読み込もう。

    「パッケージ」には論理的にまとめられたコード群が格納されます。他のアプレットファイルやパッケージから“インポート”してパッケージ内の定義を使用します。いわゆる“クラス”などはパッケージ内に定義することをお勧めします。

    ではパッケージを作成してみましょう。

    [ファイル]メニューから[新規]を選択します。
    [パッケージ]を選択し、 [ディレクトリ]の欄に「c:\curl\project-lessen\applet\test-package」と指定し、[パッケージ名]に「SAMPLE.TEST.PACKAGE」と入力して[OK]ボタンをクリックします。

    package-dialog.jpg

    結果は下図のようにIDEのプロジェクトペインのツリーに先ほど入力したパッケージ名表示されます。[プロジェクトペイン]で「SAMPLE.TEST.PACKAGE」をダブルクリックします。

    package-pane.jpg

    エディタの最初の“{curl 6.0 package}”はパッケージファイルの宣言部分です。
    中にプロシージャ定義を記述してみます。
    ※プロシージャについては「Curl開発者ガイド-基本概念-構文-プロシージャと引数」を参照ください。

    editer4.jpg

     

    アプレットファイルでパッケージをインポートしパッケージ内のプロシージャを図20のように使用してみましょう。
    下図の{import * from SAMPLE.TEST.PACKAGE}の部分はパッケージからパッケージ内の定義情報を読み込む部分です。*の意味はパッケージ内のすべての意味でワイルドカードと同じ意味です。パッケージ内の特定の定義などを読み込む場合は*の部分を特定のクラス名や定義名にします。(サンプルの場合はTestClass)
    下の{test-proc}の部分はパッケージ内のtest-procプロシージャを呼び出している部分です。

    import-package.jpg

     

    では実行してみましょう。
    画面の左上の[保存ボタン]をクリックしてファイルを保存し、[実行]ボタンをクリックして実行します。ブラウザが起動し、そこに「パッケージ内のプロシージャが実行されました!」と表示されれば成功です。 

    run-applet3.jpg

    サンプルコードのダウンロード

    関連ヘルプドキュメント

    アプリケーションのディプロイメント

    ここでは、作成したアプリケーションのディプロイメントの方法について紹介します。 プロジェクトの作成からマニフェスト・パッケージ・クラスの作成で作成したプロジェクトのフォルダ構成を少し変えたものをディプロイメントしてみましょう。

    まずはプロジェクトのダウンロードをします。>>ダウンロード

    注意!フォルダ構成を変更していますので、必ずこちらをお使いください!

    1. Curl IDEを起動し、ダウンロードしたプロジェクトを解凍して開きます。(project.cprjをダブルクリックでプロジェクトは開きます。)

    2. ディプロイ先を設定するために「プロジェクト」→「ターゲット設定の編集」をクリックします。

     

    3. 「ディフォルト」を選択し、設定ボタンをクリックします。※追加ボタンをクリックし、複数の設定を保存する事も可能です。

     

    4. ディプロイ先を指定するために、「ロケーション」に任意のフォルダパスを設定し、「OK」ボタンをクリックします。

    既定ではプロジェクトのマニフェストファイルがあるフォルダの中に、deploy-defaultというフォルダが作成され、そこにプロジェクトがディプロイされます。
    今回はフォルダ名をmainに変更します。

    deploy03.jpg

    5. 「プロジェクト」→「コンポーネントターゲット設定の表示」をクリックし、どのような形式で各ファイルがディプロイされるか表示します。

    deploy-3.jpg

     

    6. 、パッケージ(ここではSAMPLE.TEST.PACKAGEを指します)のディプロイの形式を編集するためにパッケージの「コピー」と表示されている部分をクリックします。

     

    7. ではパッケージをプリプロセス(pcurl化)してみましょう。「ターゲットにpcurlを生成」、「全てのパッケージに新しい設定を適用」を選択することにより、全てのパッケージをプリプロセス化できます。(今回は1つしかパッケージがありませんが。。。)

    プリプロセスを行うことで以下のようなメリットが得られます。

    • パッケージのロード時間が短縮します。
    • サーバから送られるコードのサイズが縮小します。
    • ソース コードを人間の目からは解読できないフォーマットに変換することができます。

    つまり、パフォーマンス面、セキュリティ面からプリプロセスはいいことだらけと言えますね。

    8. 「コピー」と書かれていた部分が「pcurl」に変わります。(*プリプロセス化できるものはパッケージのみです。)

    9. 上記9の準備が完了したら「プロジェクト」→「ディフォルトのディプロイメント」を選択します。

    「ディフォルト」の部分は4.でターゲット設定した名前になっています(今回は変更していないのでディフォルトのままです)。

    10. 成功しますと下記のようなメッセージが表示されます。

     

    11. ディプロイメントされたフォルダ(4.で任意に設定したロケーション、今回ならばmainという名前のフォルダ)が作成されていることを確認します。

    12. mainフォルダの中のstart.curlを実行し、動作することを確認してください。実際はこの後、main以下のフォルダ・ファイルをWebにアップします。

    いかがだったでしょうか?後日「パスを使用したディプロイメント」の説明をしたいと思います。

     

    関連ヘルプドキュメント

    プロジェクトのデプロイについて
    Curl IDE ユーザーガイド-プロジェクトのディプロイメント-Curl統合開発環境(IDE)のディプロイメント ストラテジー

     pcurlファイルについて
    Curl開発者ガイド-コンテンツの構成要素-ファイルの種類-プリプロセスされた Curl 言語

    デバッグオプションの設定

     

    Curl IDEでのデバッグ機能を有効にするための設定について説明します。

    1.Curlコントロールパネルの起動

    スタートメニューのプログラムにある「Curl RTE」→「Curl コントロール パネル」を選択します。続いて「デバッガ」タブを選択します。

    debug-option01.jpg

    2.デバッグ対象アプレットのロケーションを指定

    「ロケーションの追加」ボタンをクリックすると、「デバッグするURLの追加」ダイアログが開きます。「Urlプレフィックスまたはディレクトリパス」にデバッグ対象とするアプレットが配置されているフォルダパスを指定します。また、ロケーションに「file:」と指定すると、ローカルのファイルシステム上に存在する全てのアプレットがデバッグ対象となります。

    debug-option02.jpg

    「OK」ボタンを押し、「デバッグするURLの追加」ダイアログを閉じると、白枠内に、指定したフォルダパスが表示されます。

    debug-option03.jpg