viewport-class:

ビューポート内のオブジェクトの高さです。

返された情報は、この ViewportBox のレイアウトが現在有効である場合に限り有効となります。

返された情報は、この ViewportBox のレイアウトが現在有効である場合に限り有効となります。

Viewport は、通常、次のようにデバイス ピクセル サイズを使用し、距離を数量化します。

この値は、デバイスのピクセルが非常に小さい場合は、 DisplayContext.pixel-size とは異なります (印刷時など)。詳細については、 Renderer2d.device-pixel-size および Renderer2d.pixel-size を参照してください。

このオプションは、Curl グラフィック システム内での通信のために使用されます。これは、ユーザー コードで不用意に設定や設定解除を行わないでください。また、通常は、ユーザー コードで直接読み取るべきではありません。現在の DisplayContext が必要な場合は、Visual.get-display-context を呼び出すことによりフェッチしてください。

画面上のウィンドウまたは印刷されたページで表示可能なすべてのグラフィック階層は、そのルートにおいて、display-context オプションを DisplayContext オブジェクトに設定するオブジェクトを持つ必要があります。このオブジェクトは、グラフィック階層の表示に使用される表示媒体に適しています。つまり、オブジェクトは、display-context オプションの値が null から非 null DisplayContext オブジェクトに変更されるのをモニタリングすることにより、表示不可能なグラフィック階層に連結されていることを認識します。したがって、特定の動作を実行する必要のある Visual のサブクラスは、表示不可能なグラフィック階層に接続された場合、次のようなオプション宣言を含むことにより display-context オプションをモニタリングします。

{nonlocal-option public display-context:#DisplayContext
change handler}

ここで、change handler 内のコードは display-context オプションの現在値 (変数 display-context の値として、変更ハンドラ内にある) を取得し、null および非 null の値の間で行われる変更をモニタリングし、必要とされる動作を実行します。

ただし、このプログラミング熟語を使用するプログラマーは、グラフィカル表示を再配列する際、グラフィック階層からグラフィカル オブジェクトを一時的に分離し、これらを同じ階層に再アタッチすることが、割に一般的であることを理解するべきです。この処理により、一時的に分離されたオブジェクトは、display-context オブジェクトが null になり、再び非 null になるのを観察します。display-context オプションでの変更をモニタリングするコードは、この可能性を考慮に入れ、この状況における望ましくない動作の実行を回避しなくてはなりません。

have-hscroll? 水平スクロールが必要とされる可能性があることを示します。たとえば、Viewport の内容が Viewport よりも大きい場合などです。

通常、hscroll? が false の場合は have-hscroll? も常に false であることが予測されますが、これは必要条件ではありません。

この値は、ScrollBox.hscroll? とは異なります。これは、ScrollBox が、その内容を水平スクロールが必要とされるように配置するかどうかを指定します。

既定の実装 ViewportBox.have-hscroll? は、常に true を返します。サブクラスは、必要に応じて false を返すように、このメソッドをオーバーライドすることができます。

have-vscroll? 垂直スクロールが必要とされる可能性があることを示します。たとえば、Viewport の内容が Viewport よりも大きい場合などです。

通常、vscroll? が false の場合は have-vscroll? も常に false であることが予測されますが、これは必ずしもそうでなくてはならないわけではありません。

この値は、ScrollBox.vscroll? とは異なります。これは、ScrollBox が、その内容を垂直スクロールが必要とされるように配置するかどうかを指定します。

既定の実装 ViewportBox.have-vscroll? は、常に true を返します。サブクラスは、必要に応じて false を返すように、このメソッドをオーバーライドすることができます。

既定では、ViewportBox 内のオブジェクトは、ViewportBox そのものがユーザー設定サイズよりも大きい場合でも、常にその ユーザー設定サイズ に指定されます。ただし、このオプションが true に設定され、ViewportBox の幅が ViewportBox に含まれるオブジェクトのユーザー設定幅よりも大きい場合、オブジェクトはその幅が ViewportBox の幅に等しくなるように伸長されます。

詳細については、Frame.hstretch? を参照してください。

既定では、ViewportBox 内のオブジェクトは、例え ViewportBox そのものがユーザー設定サイズよりも大きい場合でも、常にその ユーザー設定サイズ に指定されます。ただし、このオプションが true に設定され、ViewportBox の高さが ViewportBox に含まれるオブジェクトのユーザー設定高さよりも大きい場合、オブジェクトはその高さが ViewportBox の高さに等しくなるように伸長されます。

詳細については、Frame.vstretch? を参照してください。

g: 追加するアイテム。g が Graphic でない場合、g は Graphic に強制変換され、変換された結果が追加されます。

Frame.add にはキーワード パラメータ replace? もあります。replace? が true の場合、Frameが直前に保持していた子があれば、それが g に置き換えられます。replace? が false (既定) の場合、子を保持している Frame でこのメソッドを呼び出そうとするとエラーが発生します。

追加された実際の値。追加された Graphic のサブタイプになります。

子の追加にさらに別の処理を関連付けることができるように、Frame のサブクラスでオーバーライドできます。この種のオーバーライド メソッドは、以下を呼び出す必要があります。

{super.add g, ...}

これで、Frame 自体の追加アクションを呼び出し、replace? 引数が指定されている場合は、この引数とともに渡します。

g: ViewportBox のグラフィカルな子として追加されるアイテムです。g は、ViewportBox.viewport により指定された Viewport であるか、あるいはそれを含んでいなければなりません。

このメソッドは、内部構造の設定中に、サブクラスのみから呼び出されるものです。通常、アイテムには、ユーザーが ViewportBox の内容と見なすものは含まれていません。このような内容は、ViewportBox.add により追加されます。

g がまだ Graphic ではない場合、g は Graphic にキャストされ、その結果が ViewportBox のグラフィカルな子として追加されます。

...: このメソッドの署名は ViewportBox.add の署名との互換性を保つため残余引数を許可していますが、ViewportBox.add-adornment は実際に引数が提供されるとエラーを通知します。

ViewportBox に追加される実際のオブジェクトです。

relative-to: 対象の座標系を定義する Visual。ビューポートの境界は、この座標系内で返されます。

dest: 結果の保存先となる GRect。実装では、このパラメータを使用する必要はありません。したがって、呼び出し側は戻り値が dest と同じであると仮定してはなりません。

ビューポートの境界を表す GRect。呼び出し側のコードでは、必要に応じて GRect を保持または変更することができます。

有効な座標を指定できない場合 (たとえば、 relative-to が、スクロールするオブジェクトと同じグラフィック階層に存在しない場合、あるいは境界の決定にはレイアウトの計算が必要で、この結果に信頼性がない場合)、null が返されます。

サブクラスでは、このメソッドの説明に従う必要があります。これが不可能な場合、たとえば Visual を含まない配置メカニズムを表すのに ScrollerInterface が使用される場合などでは、サブクラスは常に null を返すことができます。

サブクラスが非 null の GRect を返す場合、GRect は dest として渡された値であるか、新しく作成された GRect でなければなりません。

子が Frame から切り離されたときにサブクラスで別の記録処理を実行する場合、または最初にこのメソッドを呼び出す場合、Frame のサブクラスでオーバーライドできます。

x: 適用される水平オフセットです (ViewportBox.horizontal-position により解釈される)。

y: 適用される垂直オフセットです (ViewportBox.vertical-position により解釈される)。

このメソッドが呼び出されると、可能な場合は、ViewportBox.horizontal-position が値 x を、ViewportBox.vertical-position が 値 y を返すように、ビューポートが配置されます。x または y のいずれかが指定されていない場合、その寸法における現在のビューポート位置が保存されます。

この、ViewportBox の抽象メソッドは、具象サブクラスによりオーバーライドされる必要があります。

view-bounds: Viewport の新しい境界です。

サムの長さの調整、ならびに Scrollbar に対する値範囲の調整など、オブジェクト サイズに変更が行われた場合に ViewportBox が必要とするアクションを実行します。

v: 水平オフセットの新しい値 (ポイント単位) です。

このメソッドは、Viewport の位置の設定時 ( ViewportBox.scroll-to または ViewportBox.horizontal-position の一部として) にサブクラスにより呼び出されるようにします。

Distance-to-pixel の四捨五入により引き起こされる、表示におけるアーティファクトの発生を最小限に抑えるため、このメソッドは結果の値で Viewport.set-x-start を呼び出す前に v を ViewportBox.device-pixel-size の倍数に四捨五入します。

v: 垂直オフセットの新しい値 (ポイント単位) です。

このメソッドは、Viewport の位置の設定時 ( ViewportBox.scroll-to または ViewportBox.vertical-position の一部として) にサブクラスにより呼び出されるようにします。

Distance-to-pixel の四捨五入により引き起こされる、表示におけるアーティファクトの発生を最小限に抑えるため、このメソッドは結果の値で Viewport.set-x-start を呼び出す前に v を ViewportBox.device-pixel-size の倍数に四捨五入します。